- 2024.12.12
- 読書オンライン
福山雅治さんともコラボ! 歴史的キャンペーンの最優秀賞に選ばれたタイトルに、東野圭吾さんも「完璧」と太鼓判
「文春文庫」編集部
「東野圭吾を爆流(バズ)らせろ!」最優秀賞&優秀賞、ガリレオ特別賞発表!
出典 : #文春オンライン
ジャンル :
#エンタメ・ミステリ
応募総人数約1万人、応募タイトル総数なんと2万9000個超! 東野圭吾さんの最新文庫、ガリレオシリーズ10作目となる『透明な螺旋』発売を記念した空前絶後のキャンペーン「東野圭吾を爆流(バズ)らせろ!」は、かつてない熱狂を巻き起こしました。読者の皆さまの創造力に支えられたこの歴史的コンテストの結果を、本日ついに発表します!
まずはおさらいしておきましょう。公募したのは「ガリレオ」シリーズの短篇タイトルで、「漢字+送りがな+特別な読み方」という法則に貫かれたもの。そして今回のお題は、あなたの考えた創造的タイトルで東野さんのインスピレーションを激しく刺激していただき、東野さんがそのタイトルでガリレオ完全新作短篇を執筆する、というもの。
さらに、コラボ企画としてテレビドラマ、映画で主人公の天才物理学者・湯川学を演じる福山雅治さんがパーソナリティを務めるラジオ「福のラジオ」「福山雅治と荘口彰久の『地底人ラジオ』」の2番組も応募窓口になっていただきました。
※福山さんのラジオ番組とのコラボについては「ガリレオ新作タイトル、応募総数2万9000件超え! 福山雅治さんが選んだ“実に興味深い”特別賞は!?」をご参照ください。
選考は、もちろん東野圭吾さんご本人。そして最優秀賞はたったの1作。厳正なる審査を経て選ばれた、珠玉のタイトル…その輝きをお見せします!
東野さんが語った、選考にあたって重視した点は以下の4つ。
・まず漢字を見て、イメージが湧くか。
・それをどう読むか。「なるほど、こう読むしかない」と思わせるものが良い。
・タイトルが、元の漢字のニュアンスを超えているとさらに良い。
・たくさんのストーリーがイメージできる、広がりのあるタイトルならば最高。
これらの難関を突破し、2万9000の頂点に立つ、栄えある最優秀賞に輝いたのは…!?
【最優秀賞】←「モカ」さんから
日常る(つづける)
東野さん「これはもう、完璧です。いったいどんなことを、“日常”的に“続けて”いるのか。“続けて”いるのは、事件の犯人なのか被害者なのか、それとも、まったく何の関わりもない第三者なのか。感動的な話にも、不気味な話にもできる。このタイトルを眺めていると、次々とドラマが湧いてきます。ガリレオ新作短篇の着想を強く掻き立てる力を持った、最優秀賞にふさわしいタイトルでした」
続けて、【優秀賞】4作の発表です。※講評は編集部からです。
最後まで最優秀賞を競ったのは、終活る(ふりかえる)←「まる」さんから
こちらも最優秀賞同様に、誰が、何のために、誰の人生をどう振り返るのか、それがどのように事件に関わってくるのか、というイメージの広がりがあります。人生の終盤に身辺整理をしながら「ふりかえる」という味わい深さがあり、じんわりと心に沁みるタイトルでもあります。
若返る(もどる)←「えいち」さんから
“もどる”という言葉に、若さを取り戻したいという切実な願い、あるいは失われた過去に戻りたい、という強い執着心を感じるタイトルです。誰が戻るのか、どのように戻るのか、そして何のために戻るのか、そのために起きる事件は何か…そこに秘められたドラマも気になります。
履歴る(たどる)←「You Andi」さんから
現代のデジタル化社会において“履歴”という言葉は、これまで以上に大きな意味を持つようになっています。タイトルからすでに怪しい犯罪の臭いが漂ってくるようです。“たどる”のは、ネット上に残された痕跡なのか、はたまた誰かの頭の中にある記憶なのか。さまざまな想像が広がります。
美映る(ばえる)←「地底人ラジオ」にご応募いただいた「中区のタケシ」さんから
Instagramをはじめ、現代のSNSでは「ばえる」という価値が重視されています。この「美映る」には、まず漢字の組み合わせとしての美しさがあります。そして美しく見せたいのはただの写真なのか、それとも人間の欲深さを隠した何かなのか…そんな怖さも感じるタイトルです。
続いて、【優秀賞&ガリレオ特別賞】の発表です。
今回、最も応募数が多かったのが福山雅治さんのお名前「まさはる」にどんな漢字を当てるか、というものでした。数多く寄せられたタイトルの中で、東野さんも「これは確かに“まさはる”だ!」と頷いたのが…。
「超星る(まさはる)」←「南瓜畑(かぼちゃばたけ)」さんから
福山さんといえば、押しも押されもせぬスーパースター。「超星」と漢字に置き換えることで、福山さんの持つカリスマ性、そしてスターとしての輝きが見事に表現されています。これ以外にない、という漢字と読みの組み合わせでした。
さらに、「福のラジオ」「地底人ラジオ」に応募して下さった中にも、同じタイトルがそれぞれ1つずつありました。「福のラジオ」の「さき」さん、「地底人ラジオ」の「まっくん」さん、皆さんの福山さんへの深い愛とユーモアを高く評価し、お二方にも優秀賞&ガリレオ特別賞を贈呈します!
読者の皆さまの様々なアイディアに選考会は大いに盛り上がり、東野さんも「とても楽しい夜でした」と非常に満足していらっしゃいました。
ガリレオシリーズ最新作『透明な螺旋』は、湯川学の秘密が初めて明かされる、シリーズの中でも記念すべき作品です。愛する人を守るのは罪なのか、家族の絆とはいったい何か…さまざまなことを考えさせられる1冊です。また、ガリレオらしい切れ味鋭い短篇「重命る(かさなる)」も特別収録されています。
今後も、読者の皆さまが参加して面白がっていただけるようなキャンペーンを開催したいと考えています。今後の東野圭吾作品、そしてさまざまな企画にご期待ください。
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