京都を舞台に、青春の愛しく、ほろ苦い味わいを綴った万城目学さんの第170回直木賞受賞作『八月の御所グラウンド』に連なるシリーズ第2弾、『六月のぶりぶりぎっちょう』が、第13回京都本大賞に輝きました。
京都本大賞とは、過去1年間に発刊された京都府を舞台にした小説の中から最も地元の人に読んで欲しい作品を決める賞であり、一般読者の投票によって大賞作品が選ばれます。
『六月のぶりぶりぎっちょう』は、日本史最大のミステリ「本能寺の変」に挑む表題作に加え、大学の女子寮で出会った謎多き“お局様”を描く「三月の局騒ぎ」を収録した作品集です。
受賞の知らせを受けた万城目学さんから、喜びの声が届きました。
万城目学さん受賞コメント
はじめて小説を書いたのは大学四回生のとき、舞台は京都でした。それからざっと二十六年が過ぎて、私はまだ京都を舞台に小説を書いています。サンキュー、京都。光栄です、京都本大賞。これからも京都におんぶにだっこされながら、真摯に小説を書いていきます。いけずにならず、やさしく見守ってくださいね。
■授賞式を「KYOTO BOOK PARK」で開催!
2025年11月8日(土)から9日(日)にかけて京都・梅小路公園にて開催される「KYOTO BOOK PARK」。そのオープニングイベントとして、京都本大賞の授賞式が、8日10:30より行われます。万城目学さんも登壇予定です。
〈第13回京都本大賞授賞式〉
日時:2025年11月8日(土) 10:30から
場所:梅小路公園七条入り口広場(京都府京都市)
料金:入場無料
※詳しくは「KYOTO BOOK PARK」公式サイトをご覧ください。
■『六月のぶりぶりぎっちょう』あらすじ
奇妙、珍妙、でも感動! マキメ・ワールド最高潮!!
◆六月のぶりぶりぎっちょう ~その死体は信長
密室殺人事件に巻き込まれた私は、うっかり本能寺の変の謎に挑んでしまう……。
◆三月の局騒ぎ ~洛中女子寮ライフ
14回生以上との噂のある、女子寮の“お局様”の正体は!?
京都の摩訶不思議を詰め込んだ「静」と「動」の2篇を収録。

■著者プロフィール

万城目学(まきめ・まなぶ)
1976年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。2006年にボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー。同作の他、『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』『偉大なる、しゅららぼん』が次々と映像化されるなど、大きな話題に。『とっぴんぱらりの風太郎』『パーマネント神喜劇』『ヒトコブラクダ層戦争』『あの子とQ』などの小説作品の他、『べらぼうくん』『万感のおもい』などエッセイ作品も多数発表。2023年、本書のシリーズ第1作『八月の御所グラウンド』で第170回直木三十五賞を受賞。
■書誌情報
書名:『六月のぶりぶりぎっちょう』
著者:万城目学
判型:四六判上製カバー装
発売:2024年6月24日
定価:1,870円(税込)
ISBN:978-4-16-391862-4
詳細はこちらから:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163918624







