銀座1丁目、並木通りにあるスタア・バー。 「IBA 世界カクテルコンクール」で日本人初の世界チャンピオンとなった岸久の作るカクテルは、世界で注目を集めている。 海外からも高く評価されている岸のカクテルには、どんな工夫が凝らされているのか。5回に渡りスタア・バーの魅力的なカクテルを紹介する。

写真 山口規子

【レシピ】
スコッチ・ウイスキー(デュワーズ12年) 40ml
クレーム・ド・カシス(ルジェ ノワール・ド・ブルゴーニュ) 10ml
ドランビュイ 10ml
フレッシュ・ライムジュース 1tsp.
【作り方】
材料と氷をシェーカーに入れ、シェークする。
パールオニオンとミントの葉を飾る。
◆ヒースというのは英国やスコットランドの大地に咲く、薄紫の可憐な花です。その花をイメージして作ったオリジナル・カクテルがサマー・ヒース。1989年に、第4回スコッチ・ウイスキー・カクテル・コンクールで優勝した作品です。このコンクールは、カクテルの世界では芥川賞に位置づけられています。24歳のとき、最年少で優勝したときは、天にも昇る思いでした。注文してくださるお客さまも多く、スタア・バーでもスタンダードに準ずるカクテルです。