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アメリカ ギフテッド教育に学ぶ、子供の好奇心を伸ばすことの大切さ<br />石角友愛×本山勝寛

アメリカ ギフテッド教育に学ぶ、子供の好奇心を伸ばすことの大切さ
石角友愛×本山勝寛

「本の話」編集部

『アメリカ ギフテッド教育最先端に学ぶ 才能の見つけ方 天才の育て方』 (石角友愛 著)


ジャンル : #ノンフィクション

本山 ギフテッドを発掘するためには、どのような方法がありますか?

石角 大きく分けると、定量的方法と、定性的方法の2種類があります。定量的方法はいわゆるIQテスト、これは最近は、英語が母国語でない子でもできるようなノンバーバル・アビリティテストが主流です。もう1種類は、専門家が1時間くらい子供にインタビューしてポテンシャルを計るというQA(Qualitative Assessment)メソッドと呼ばれる方法があります。

本山 ノンバーバル・アビリティテストというと?

石角 この分野の権威である、ジャック・ナグリエーリ教授が提唱したもので、英語を母国語としなくてもできるパターン認識が中心となるテストです。ナグリエーリ教授の研究によると、アメリカでも70万人のギフテッドが未発掘で、黒人層では2人に1人が未発掘と言われています。つまり貧困層や英語が母国語でない層は通常のテストでは発掘されづらいので、言葉が分からないギフテッドでも発掘できるように作られたテストです。結構難しいですよ。これで、97%以上のスコアを獲得しないとギフテッドとは認定されません。それこそ0.1秒くらいで、直感的に解けないとダメですね。

テストサンプルのURL https://www.testprep-online.com/nnat-sample-test-kindegarten.aspx

本山 確かに難しいですね。1時間くらいあれば、どうにかなるかと思いますが(笑)。

 日本では、ギフテッドは発掘するものだ、というコンセプト自体が、学校現場にはあまりないですね。

石角 そうなんですね。

本山 2年くらい前に、私の所属する日本財団で、東京大学の先端研の先生と一緒に「異才発掘プロジェクト」(通称ROCKET)というのを立ち上げました。ある分野においてすごく突出した才能や個性を持っているが、学校にはなじめなくて不登校になっている子供たちの才能を伸ばしていくというプロジェクトなんですが、そのプロジェクトに応募が殺到したんです。学校になじめない子供が、才能を伸ばすきっかけが不足しているということを感じました。

石角 それは何か宣伝をされたんですか?

本山 いえ、記者発表しただけで、問い合わせが殺到したんです。やはり、潜在的にニーズがあったのだと思います。そういった子供達を体系立てて発掘する必要があると感じました。

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アメリカ ギフテッド教育最先端に学ぶ
才能の見つけ方 天才の育て方

石角友愛・著

定価:本体1,500円+税 発売日:2016年06月29日

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