都心――テレビ局と保育園
第5話「カモナラブなんかではない 都心」はテレビドラマの話ですが、テレビ局といえば、六本木、赤坂のイメージです。バイク便のアルバイトをしていたことがあって、テレビ局の入ってるビルにもよく、配達に行ってたんですね。こっちは雨合羽みたいなの着てるんですが、シャツのボタンが胸元まで開いてるようなディレクターや女子アナと、エレベーターで乗り合わせてました。
華やかな雰囲気の場所に、亀岡は行かなさそうですよね。行ってみたはいいけれど……みたいな感じですかね。
撮影所とテレビ局って、なぜか雰囲気が違いますね。テレビは、華やかな世界に行きたい人が多くて、映画はつくりたい人が多いのかな。バブル期のプロデューサーのイメージかもしれませんけど(笑)。映画のほうが現場っぽいですもんね。その映画のために、俳優やスタッフが集合して、撮り終わると解散して、それぞれ次の現場へ散っていく。トラブルが起こると、その場その場で、まぬけに対応していかないといけないし。
昔、世田谷の保育園で用務員のバイトしてたんですよ。朝から草むしりして、布団を干して、ニワトリに餌をやって。そこにはシャモも1羽、いたんですけど、実は鳥が嫌いで……。一度、小屋から放して、小屋の掃除をするんですが、シャモが怖くて、箒で威嚇しながら掃除してましたね。シャモには、保育園児も近づかなかったな。だって、目が恐竜みたいで怖いんですもん。なんで飼ってたのかな。誰か、近所の人が持ってきたのかな。
ぼく自身は、栗林プロデューサーと違って、ニワトリをしめた経験はありません。首をくるくるっと回して折っちゃうのは、映画かなんかで見たのかな。しめたてのニワトリは、ネパールで食べて、すごく美味しかったです。
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