- 2018.04.24
- 書評
【映画原作】『こんな夜更けにバナナかよ』山田太一さんによる文庫解説
文:山田 太一 (脚本家)
『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち』 (渡辺一史 著)
生きるためには、なんでもありなのだという鹿野さんの生き方が「フツウ」に生きようとする私たちの「フツウ」を、なんとみすぼらしくさせてしまうことだろう。
二〇〇二年八月、鹿野さんは、亡くなった。
通夜、告別式には、会場からあふれるほどのボランティアの人たちが集った。それがなにを語るかは、とても一口ではいえない。
どうかこの「解説」を読んで、この本を読んだ気にならないで下さい。546頁のどの頁をひらいても、読む人の心に届くなにかがきっとある本です。
これは渡辺一史さんの第一作です。
講談社ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞をダブル受賞しました。
その後の八年余りを第二作に集中し、二〇一一年に大冊「北の無人駅から」が出版されました。これも、とてもいい本です。
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