ロスジェネ世代の森山は伸びるタイプ
――主人公・半沢直樹の魅力は?
すごく共感をしています。顧客第一主義で、内側に目を向けずに外側に向かって組織を向けて行こうとする。それを邪魔して内側に向かう人を正していく。そういう姿勢はミクシィでも大事だと思っていますし、とにかくお客様を見ていこうよと社員にも働きかけています。
半沢直樹はインテグリティ(誠実度)もすごく高くて、自分自身のためというよりは、組織のために働ける人。一緒に働いてみたいな、一緒にいると刺激を受けそうだなと思わせる。僕らが躓きそうなときにいろんなことをハッと気づかせてくれる「いいアニキ」という印象を持っています。
――半沢直樹の部下で、ロスジェネ世代として描かれている森山雅弘をどう思いますか?
同じ世代の方なので僕がアドバイスというのもおこがましいのですが、不平不満を持っているというのはすごく問題意識を抱えている人だと思いますね。「じゃあ、森山くんだったらどういうふうにしたら解決できると思う?」「森山くんなら、どういうふうにしたらいい?」と突ついてあげることで、大きく化ける可能性があると思います。
人には2タイプあると思っていて、今あることを漫然とこなすタイプと、常に何かを考えて、現状に対して「物足りない」「つまらない」「打開したい」と考えているタイプ。成長させやすいのは後者だと思うんですね。そういう意味ではすごくチャンスを持っている人だと思います。
――ロスジェネ世代の一人として、『ロスジェネの逆襲』をどう読みましたか?
ミクシィって、私と会長、社長とは年齢が同じだったり1つ違いだったり、ほとんど同じ世代の人間ばかりで、あまり世代論について考えてきたことがなかったんです。『ロスジェネの逆襲』を読んで、世代間のコミュニケーションの難しさ、見ているものが違うことでの考え方の違いという問題を感じました。私たちがロスジェネ世代だとして、その下の世代と会話していくときにこういう問題が起るんじゃないかと考えさせられました。
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