![高校生が選んだ「文春文庫」人気作品ベスト30](https://b-bunshun.ismcdn.jp/mwimgs/f/0/1500wm/img_f0ee71e122b6aaf7c5986f198f5a57eb21513.jpg)
7 『プリンセス・トヨトミ』万城目学
会計検査院の調査官3人と大阪下町育ちの少年少女。彼らがたどり着いた、大阪の歴史に眠る秘密とは?
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大阪のすべてが停止した。不思議だ。疑問が一気に膨らむ。物語は、大阪が停止した10日前から始まる。東京からやってきた3人の謎解きがに中になり、物語の世界に吸い込まれ、心のモヤモヤがどんどん晴れていくのが面白い。(愛知県)
「大阪が全停止する」のインパクトは強烈だった。説明部分がもどかしく思えるくらい物語に引き込まれて、全停止の「合図」のページまでたどり着くのがとても待ち遠しかった。ちょっとムリのある設定なんだけど、もしかしたら…?って 思えるような、そんな万城目マジック。読みやすく、笑わせどころもたくさんあって、本当に面白かった。(東京都)
万城目学の奇想天外な発想力にいつも驚かされます。登場人物も個性的で面白いし、みんな真面目に仕事や生活をしているのにどこかおかしくてつい笑ってしまいました。茶子と大輔のその後を描いて欲しいです。(静岡県)
8 『死神の精度』伊坂幸太郎
死神は雨とともに現れる――彼の7日間の調査で対象者の生死が決まる。様々なスタイルで語られる6人の人生。人気作家の傑作短篇集
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伊坂さんの作品の最大の魅力は物語終盤の大どんでん返しだと思う。人々の死神のイメージは、「冷酷」や「地獄へいざなうもの」といったものが多いと思うのだが(実際そういうものだろうが)この作品に登場する死神はなんだかとてもチャーミングで読んでいて思わず笑みがこぼれてしまった。もしかしたら現実の世界にも……と思えてしまう小説だった。(兵庫県)
彼が巻き込まれる6つの物語。時には極道の所に居候し、時には殺人犯に襲われます。だが、それも仕事の範囲内。そんな彼が人間と過ごすうちに、人間的な感情に目覚めていくとかいかないとか。そういう短編集です。いつもの伊坂幸太郎小説のように、物語と物語が干渉しあっているところも見所です。(東京都)
死は私にとって恐ろしいものですが、こんな死神になら判断されても良いかな、と思える素敵な物語だった。(東京都)
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