芸能界きっての手芸達者で『男子がもらって困るブローチ集』『子供がもらって、そうでもないブローチ集』などの著作がある光浦靖子さん。「別冊文藝春秋」1月号から11月号の表紙や目次を飾った作品を集め「光浦靖子のオブジェ展」として公開します。
2015年1月号(315号)
一月号、といっても発売は十二月。クリスマスと正月、両方がイメージできるモノを、という依頼がきました。クリスマスと正月て! 文化が違うから……。あっ! 羊! 羊がいた!! 二〇一五年の干支であり迷える子羊ですよ。両方兼ねてる動物。十二年に一度のラッキー年よ。可愛いブローチ作るわよ!
完成して気づきました。あ、ここの読者、男性も多かったよね。私が作ってるのは「男子がもらって困るブローチ」だった。
2015年3月号(316号)
今回は三月号。しかし発売は二月。基本、寒い感じでいいですが、どっか三月のあったかさを、との依頼。というわけで、マンモスに。マンモスって、「永久凍土から発見!」なんて文字で、氷ん中生きてたのかなあ? なんて思いがちですが、草食、つまり、草木の生える気候じゃないと生きられないらしいです。この依頼に応えられてるかなあ?
2015年6月号(317号)
春ということで、ツバメのひなと、エサやりに来てる母ツバメ、あとは、フクロウ? ミミズク? 顔の面白い鳥を集めました。1個2、30円のプラスチックの輪っかがお気に入りです。使い切ったので、また買いに行かなきゃ。ところで、ブレスレットには小さ過ぎるあの輪っか、正しい使い方はなんだ?
2015年7月号(318号)
6、7月、梅雨か初夏のイメージということで、今回はカエル! 足の筋肉ムキプリッ感、出てるかなあ。関節のコリッ感と。手にのせるとなかなか可愛いです。
2015年9月号(319号)
今回テーマは夏。ということでアイスです。ついでに口もつけました。賛にでるか否にでるか。ビーズ縫い付けるのが大変でした。
2015年11月号(320号)
今回は秋がテーマ。花札のイメージで、子鹿と紅葉です。黒ビーズの大玉を縁につけたかったのですが数が足りず、でも使いたい……じゃあ! よく見てね。
一年あっちゅう間でした。表紙依頼なんて初めてで、しかもテーマを決められるのも初めてで不安でした。スタッフの方々が優しく、いつも過剰に「かわいいー!」と言ってくれるのが、気使わせて悪いなぁ、と思いつつ気持ちよかったです(笑)。あらためて、私は宿題が好きなのかも? と思いました。
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『赤毛のアン論』松本侑子・著
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