2018.08.21 特集

ミステリ古書店のバイト店員にしてクールでタフな女探偵──葉村晶のこれまで

ミステリ古書店のバイト店員にしてクールでタフな女探偵──葉村晶のこれまで

イラスト・杉田比呂美

仕事はできるが不運すぎる女探偵・葉村晶。調査には手加減しないというモットーを貫くへこたれない精神力は年齢を重ねても変わらない。かっこよくてクールで笑えて、ブッキッシュでシニカル。圧倒的なヒロインはどのようにして生まれたか?

『プレゼント』(若竹七海 著)

20代半ば

プレゼント(中公文庫 1998年12月刊行)

トラブルメイカーのフリーター・葉村晶とピンクの子供用自転車で現場に駆けつける小林警部補の二人が巻き込まれた8つの事件。

初登場時は20代半ばのフリーター。ライターやテレフォン・サービス業を経験した後、長谷川探偵調査所に入社する。

「よもやこの仕事……興信所の調査員という仕事なんぞにはまることになろうとは。」

『依頼人は死んだ』

29歳

依頼人は死んだ(文春文庫 2003年6月刊行)

念願の詩集を出版し順調だった婚約者の突然の自殺。検診を受けていないのに送られてきたガンの通知。決して手加減をしない女探偵・葉村晶に持ちこまれる様々な事件の、切なく恐ろしい真相。

もうすぐ29歳。フリーの調査員として、長谷川探偵調査所と契約。友人の相場みのりと同居を始める。

「セールスポイントは貧乏を楽しめること。口が固いこと。体力があること。百人いれば、そのうちの三十人くらいにあてはまりそうな売り文句だ。」

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