『さよならの手口』

40代

さよならの手口(文春文庫 2014年11月刊行)

このミス4位・週刊文春10位・SRアワード2015

古本引取りの際に白骨死体を発見して負傷した晶は、入院した病院で同室の元女優から、20年前に家出した娘の安否についての調査を依頼される。かつて娘の行方を捜した探偵は失踪していた──

40代新宿区のアパートが地震で住めなくなり、調布市仙川のシェアハウスに引っ越す。書店のアルバイトもずるずると続けている。

「消えても、誰にもさほど心配してもらえない人間だということがわかっただけだった。わたしみたいに。」

40代

静かな炎天(文春文庫 2016年10月刊行)

このミス2位・ファルコン賞・SRアワード2017

依頼が順調に解決する真夏の日、晶はある疑問を抱く(「静かな炎天」)。クリスマスイブのイベントの目玉である初版サイン本入手のために翻弄される晶の過酷な一日(「聖夜プラス1」)。タフで不運な女探偵の魅力が満載!

40代書店のバイト店員にして、〈白熊探偵社〉の調査員。

「どんなに大変でも、やはりわたしには探偵仕事が天職なんだろうと思う。」

『錆びた滑車』

40代

錆びた滑車(文春文庫 2018年8月刊行)

週刊文春6位

尾行していた老女同士の喧嘩に巻き込まれた晶は、その一人、ミツエの持つアパートに住むことになる。交通事故で記憶を失ったミツエの孫・ヒロトは、なぜ自分が事故現場にいたのか調べてほしいと依頼する。

シェアハウスを出て三鷹台の古いアパートに移り住む。

「飛べなくてもブタはブタだが、歩けない探偵は探偵ではいられない。」
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