『悪いうさぎ』

31歳

悪いうさぎ(文春文庫 2004年7月刊行)

日本推理作家協会賞候補作

家出中の女子高生ミチルを連れ戻す仕事で怪我を負った葉村晶は、1か月後、ミチルの友人探しを依頼される。他にも姿を消した少女がいた。彼女たちはどこに消えたのか? 真相を追う晶は何者かに監禁される。

31歳。フリーの調査員として女子高生の失踪事件を追う。相場みのりのマンションを出て、新宿の古いアパートに引っ越す。

『暗い越流』

37歳~40歳過ぎ

暗い越流(光文社文庫 2016年10月刊行)

日本推理作家協会賞(表題作・短編部門受賞)

「蠅男」では37歳でフリー調査員を続けているが、「道楽者の金庫」では40歳過ぎ。長谷川探偵調査所は閉鎖され、探偵仕事は開店休業中。旧知の富山泰之から誘われ、吉祥寺にあるミステリ専門書店〈MURDER BEAR BOOKSHOP 殺人熊書店〉でアルバイトとして働く。

「探偵という職業は、ときどき、淡泊なプライベートをおぎなってあまりある面白さをわたしの人生に持ち込んでくれる。」

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