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シシド・カフカ「世界で最も不運な探偵 ハムラアキラ」を演じて

シシド・カフカ「世界で最も不運な探偵 ハムラアキラ」を演じて

「オール讀物」編集部

「葉村晶シリーズ」ドラマ化インタビュー

出典 : #オール讀物
ジャンル : #エンタメ・ミステリ

毎週金曜日22時よりNHK総合で放映が始まった「ハムラアキラ」。初主演のシシド・カフカがその意気込みを語った。


「葉村シリーズ」最新刊『不穏な眠り』(若竹 七海)

 このドラマのオファーを頂いたときは、本当に驚きました。まさか自分が主役を務める日が来るなんて夢にも思ってなかったからです。それでも、女探偵というのは、みなさんがシシド・カフカに抱かれている女性像に当てはまる部分があるんだろうと思ってお受けいたしました。ところが、詳しいプロットを頂いてさらにビックリです。走らされるわ、殴られるわと、さすが、「世界で最も不運な探偵」といわれるだけのことはあります。撮影に入ったら想像通りの大変さですが、それも葉村の魅力を出すためには必要なことと思って取り組んでいます。

 国籍・日本、性別・女。東京の住宅街にあるミステリ専門書店〈MURDER BEAR BOOKSHOP〉の店員にして、〈白熊探偵社〉唯一の調査員。モットーは「私の調査に手加減はない」――若竹七海の人気シリーズ『葉村晶』が、ついにドラマ化(NHKドラマ10「ハムラアキラ~世界で最も不運な探偵~」)される。主演は、ミュージシャンで女優のシシド・カフカ。連続テレビ小説「ひよっこ」(主演・有村架純)では、主人公と同じアパートに住むクールな女性・久坂早苗を演じて注目されたが、今回は初の主演作だ。

左が〈MURDER BEAR BOOKSHOP〉、右が〈白熊探偵社〉の看板

 仕事を仕事として割り切ることができない、そんなおせっかいなところが葉村晶の魅力だと思います。クールに見えて情に厚い女性ですね。そのクールさも、調査相手と距離をとるためにあえてつくっていると思っています。そもそも、情に厚くないと探偵なんかやれないでしょうね。それと、タフじゃないとやっていられない。葉村はレンガで殴られた後でもすぐに立ち上がって、走ってますから。報酬を考えたら割に合わない仕事です。私なら絶対にやりません(笑)。

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