- 2018.11.27
- インタビュー・対談
宮部みゆき 『昨日がなければ明日もない』&『希望荘』刊行記念インタビュー #2
「オール讀物」編集部
シリーズ累計300万部突破!
ジャンル :
#エンタメ・ミステリ
本誌で不定期連載された「杉村三郎」シリーズが、いよいよ単行本として刊行。そこで、これまでの創作秘話、最新作と今後について、たっぷりと聞いた。
探偵になるまでの助走
──「昭和名曲歌謡」三部作につづく『希望荘』(二〇一六年)では、いよいよ、杉村が私立探偵デビューします。
宮部 私としては、杉村を私立探偵にするための過程が、この三本の長編で、いわばプロローグ。むしろここからが本編なんですよ(笑)。
──私立探偵になってからの杉村は、シリアスな事件を扱う一方で、日常パートの会話にユーモアがありますね。
宮部 私自身も、書き続けてきて、すこし気が楽になってきたからだと思うんです。あとは、杉村が離婚して、気詰まりだった生活から抜け出して、いろいろと自由になった。娘の桃子ちゃんとは、残念ながら離れてしまいましたが、代官山の家を出て、引っ越した東京の北区あたりは、人と人との距離が近くて、どこか杉村のふるさととも似ているところがある。だから、わりと自分の生まれ育ったタナ(海層)に帰ってきた魚という感じが出ているのかもしれません。
こちらのインタビューが掲載されているオール讀物 11月号
2018年11月号 / 10月22日発売 / 定価980円(本体907円)
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