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現代なら、ダメンズにつかまるタイプ

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文:小日向えり (タレント・エッセイスト)

『ゆけ、おりょう』(門井慶喜 著)

出典 : #文庫解説
ジャンル : #歴史・時代小説

『ゆけ、おりょう』(門井慶喜 著)

 死後、大出世を遂げた龍馬を、おりょうはどんな気持ちで受け止めていたでしょうか。『ゆけ、おりょう』を読み終えた私は、その心理を深く理解できたように思いました。「さすが私の旦那さま!」と誇らしい気持ちももちろんあったでしょうが、「坂本はんはそんな偉い方と違うのに、可笑しいわぁ」と笑っていた……かもしれません。

 明治三九年六十六歳で亡くなったおりょう。時代の常識にとらわれず生きた彼女にとって、たった三年足らずの龍馬との結婚生活は、生涯心に残る宝物だったに違いありません。

 

『ゆけ、おりょう』は、歴史小説が苦手、という読者にも、歴史ファンにも強く響く一冊だと思います。平易な言葉でわかりやすく、歴史に忠実でありつつ人物像が深掘りされていて、リアルな男女の関係と感情をストレートに感じさせてくれる。「二人がどんな人だったかよくわかるよ! おりょうさんの後半の人生も凄いよ! とにかく面白い本だよ!」と、「歴史をわかりやすく面白く伝える伝道師」を目指す歴ドルとしては声を大にして言いたいです。

ゆけ、おりょう
門井慶喜

定価:本体760円+税発売日:2019年08月06日

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