インタビューほか

<真藤順丈インタビュー>新連載の主人公は“坊っちゃん”!? 最高傑作にする覚悟で臨みます

別冊文藝春秋

新連載インタビュー

<真藤順丈インタビュー>新連載の主人公は“坊っちゃん”!? 最高傑作にする覚悟で臨みます

「別冊文藝春秋 電子版29号」(文藝春秋 編)

「現時点のベスト、最高傑作にする覚悟で臨みます。そうじゃないと大ヤケドする小説だから」

 新連載にかける意気込みをそう語る真藤順丈さん。「ずぬけて面白い、エンターテインメントの王道」を書きたいと考えたときに浮かび上がってきたのが、あるアイデアだった。

「音楽だとトリビュート・アルバムがあって名盤も多いんですが、文芸にももっとトリビュート作品やパスティーシュがあっていいんじゃないかと思ってました。最近、新訳とか新釈が盛んですが、もっと踏み込んで『神州纐纈城』のような未完の小説の続篇や、本腰を入れた近代文学のトリビュートがあったら読みたい。奥泉光や京極夏彦がやってくれないかな……やらないか、それなら俺がやっちゃおう、そして怒られよう! というのがこの連載の主旨です」

 舞台は一九二三年、関東大震災で壊滅した東京を走り抜ける一人の快男児。流言蜚語で暴行される朝鮮人をかばって袋叩き寸前の彼に、救いに現れた老翁が呼びかける。

「坊っちゃん、あなたを探しだすのも骨が折れた」

 そう、彼は夏目漱石『坊つちゃん』の主人公なのだ。老翁は本邦物語の祖とされる『竹取物語』の“翁”であり、他にも川端康成『伊豆の踊子』、泉鏡花『高野聖』など近代文学からも有名どころが続々登場する。つまり、これから始まるのはなんと、日本の文学史を彩るキャラクターたちの豪華競演による冒険活劇!


「ものがたりの賊(やから)」の立ち読みはこちら

別冊文藝春秋からうまれた本

別冊文藝春秋 電子版29号(2020年1月号)文藝春秋・編

発売日:2019年12月20日


 こちらもおすすめ
別冊文藝春秋『ものがたりの賊(やから)』真藤順丈――立ち読み(2019.12.20)
インタビューほか<松葉屋なつみインタビュー>秘密を抱えた少女が“鬼”に立ち向かう、冒険活劇(2019.12.05)
インタビューほか<宮内悠介インタビュー> 余白なき世界に抗う、魂の冒険小説(2019.12.04)