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第100回 オール讀物新人賞への道 応募者に知って欲しい「必読! 21のQ&A」

第100回 オール讀物新人賞への道 応募者に知って欲しい「必読! 21のQ&A」

文:オール讀物編集部

第99回オール讀物新人賞の掲載号。毎年11月号に掲載される

Q 「オール讀物」を読んだことがなくても応募は可能ですか。

読むことは必須条件ではありませんが、せっかくですから一度ぐらいは手に取ってみてください。そうすれば、お手本になる短編が必ず掲載されています。
良い小説を書くためには、良い小説を読むことが必要です。そのために、編集者も努力しています。「ああ、この目次に名前が載りたい!」なんて思って投稿してくれたら、最高ですね。

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近くの書店に足を運べば、多くの小説が並んでいます。自分が好きなジャンル、作家として書いていきたいジャンル、応募者のみなさんそれぞれお持ちだと思いますが、プロになるということは、この並んでいる膨大な新刊と戦い、自作の読者を新たに開拓していくということです。自分が書いていきたいジャンルに、過去、どんな名作が存在するのか、いまどんな書き手が活躍しているのか、くらいの知識はきちんともっておいてほしいです。その知識を得るためにも、「オール讀物」を読むことは大いに助けになると思います。

Q 新人賞を受賞してから、単行本が出るまでどのくらいかかりますか。

残念ながら、すぐには本になりません。
「オール讀物新人賞」は原稿用紙100枚以下の短編が受賞作となるため、単行本を出すまでには、さらに短編を書き溜めていかねばなりません。受賞者には担当編集者がつきますので、二人三脚で作品をつくっていくことになりますし、良い作品は「オール讀物」に掲載されることもあります(原稿料もお支払いします)。そういう時間を経て一冊の本になるのです。
最近の例ですと、第96回受賞の佐々木愛さん、嶋津輝さんは3年かかっています。

オール讀物新人賞の発表ページ。選評は応募希望者必読
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