2014年の第1回目から都内に参加校が集まり、議論を重ねてきた高校生直木賞ですが、昨年はコロナの影響で当初の開催日から延期し、オンライン開催を余儀なくされました。「読む」「語る」「選ぶ」=「深まる」を掲げている高校生直木賞にとって、実際に一堂に会する機会が失われたことは非常に残念でしたが、それでも全国から画面越しに高校生たちの熱い気持ちが伝わってきました。
また新たな試みとして行われたのが、2021年1月に行われた作家・辻村深月さんと第7回高校生直木賞参加者らによるオンライン読書会です。「オール讀物」2021年1月号に掲載された中編「2020年のロマンス詐欺」を読んだ高校生たちが、その感想を作者自身に直接伝えたり、創作方法や作品全般について質問するなど、大いに盛り上がりました。
さらに全国の図書館50館ほどで、昨年末から今春にかけて第1回~第7回までの高校生直木賞の受賞作品の展示や、フリーペーパーの配布なども行われています。各図書館がそれぞれ工夫を凝らしたレイアウトで、「中高生も見ていますが、一般の方もよくご覧になっていますね。受賞作品に限らず他の作品も含めて展示をしていますが、非常に皆さんに興味をもっていただいています」(江戸川区立東葛西図書館)と評価を得ています。
作家を交えたオンライン読書会は、第8回高校生直木賞参加者を対象に4月にも開催を予定。夏休みに向けて大型企画も検討中で、本を通じた交流の場として高校生直木賞の可能性をさらに広げていきたいと考えています。
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