本の話

読者と作家を結ぶリボンのようなウェブメディア

キーワードで探す 閉じる
女という性をやめられず、女という性から逃れられない――『女性失格』ほか

女という性をやめられず、女という性から逃れられない――『女性失格』ほか

寂しさを消すことができるなら、私は死んでもいい

『女性失格』(小手鞠るい)

女とは何か? 人はどうやって女になっていくのか?

岡山の片田舎に生まれた女の子が、性に目覚める。進学校に進み、京都の有名私立大学に進学。そこで男たちと次々に「共犯関係」を結んでいくが、同時に性の対象とされることにも息苦しさを感じていた。そこから逃れるために結婚をするが、それでも女という性から逃れることができず不倫にのめり込む。結局は離婚してしまい、ボロボロになり……。
女という性をやめられず、女という性から逃れられない「生」の先には何が見えるのか?

太宰治の『人間失格』を下敷きに、「女性が女性であることで覗きこむ深淵」を照らし出す意欲作。

くわしく見る


発売ラインナップ (2021/12/05~2021/12/11)

発売日のリンクをクリックするとGoogleカレンダーの登録画面が表示されます

  • タイトル
    女性失格
    著者名
    小手鞠るい
    発売日
    2021/12/08
    作品紹介
    恋愛小説の名手が描く「女の深淵」
    人はどうやって女になっていくのか? 太宰治の傑作『人間失格』を下敷きに、「女性だからこそ覗き込む深淵」を照らし出す意欲作。
  • タイトル
    マンモスの抜け殻
    著者名
    相場英雄
    発売日
    2021/12/08
    作品紹介
    アフターコロナの介護業界の闇、その先の希望を描く。熱き刑事の物語
    都心の限界集落で介護施設経営者が死んだ。容疑者となった友を救う為、刑事が疾走。高齢化社会の絶望と希望を描く社会派ミステリー。
  • タイトル
    赫衣の闇
    著者名
    三津田信三
    発売日
    2021/12/09
    作品紹介
    ホラーミステリーの名手、シリーズ第3弾
    『黒面の狐』事件後、上京した物理波矢多は、闇市「赤迷路」に巣食う怪人「赫衣」の正体を調べるなかで、凄惨な殺人事件に遭遇する。
  • タイトル
    私のことを憶えていますか 7
    著者名
    東村アキコ
    発売日
    2021/12/09
    作品紹介
    この町を離れた日、彼の身に何が起こったの?
    スター俳優になり、CM撮影のため初めて故郷を訪れたSORAには、この地で確かめたいことがあった。秘密裏に遥に協力を求める。
  • タイトル
    海坂藩に吹く風
    著者名
    湯川豊
    発売日
    2021/12/09
    作品紹介
    没後25年――藤沢周平、初の本格評論
    『蝉しぐれ』『三屋清左衛門残日録』など、数々の名作を残した藤沢周平。いまなお多くの人々をひきつけるその魅力に迫る。
  • タイトル
    アスベストス
    著者名
    佐伯一麦
    発売日
    2021/12/10
    作品紹介
    石綿による健康被害の現場を歩く
    「静かな時限爆弾」と呼ばれ肺がんなどを発症させるアスベスト(石綿)。自らも患者である作家が、現場を歩いて綴った連作小説集。
ページの先頭へ戻る