- 2022.05.03
- 特集
“恋愛経験なし”の42歳男性が年下女性に恋をした…一歩を踏み出せない男性に作家・伊集院静が“贈る言葉”「それが男と女というものだ」
文:伊集院 静
『大人への手順』より #2
イイ子だったナ。瞳が可愛くて、ちょっとソバカスがあってネ。
何? そういう話を聞きたいんじゃない?
つき合うきっかけをいろいろ考えてるの?
「好きだって伝えてみなきゃ、何もはじまらんでしょうが!」
出勤時刻に待ち伏せて、手紙かプレゼントを渡すか? 手紙はわかるが、プレゼントはよした方がイイね。相手の好みがわからんのだから。
手紙を渡したらいいじゃないか。
私は直接、気持ちを言うのがイイと思うんだがナ。
何か問題あるの?
彼女が、君より10歳近く若く思えるので、いきなり歳上の君が手紙を渡したり、告白したら気味悪がられて、君が傷ついてしまうのが怖いって?
何をガキみたいなこと言っとるの?
好きだ、恋しいんだって気持ちは、伝えてみなきゃ、何もはじまらんでしょうが!
怖がってちゃ、何もできんよ。
思い切ってぶつかってみれば、案外と上手く行くのが、男と女というものだ。
振られたら? いったいこの世に何人の女の子がいると思ってるの。次に行きゃイイの! 当たって砕けろの精神だって。正直と素直。この姿勢で相手に向かえば大丈夫。ガンバッテ。
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