☆前回までのあらすじ
アツアツ鳩アベックにベランダがロックオンされた。許せねえ……!
愛の巣をお探しの鳩の二羽に罪はなくとも、私の仕事場は賃貸であり、徹夜明けの安眠を守るためにも、絶対に巣を作らせるわけには参りません。とはいえ、鳥獣保護法により、一度作られてしまった巣を人間が撤去することは出来ないので、勝負は彼らが営巣を始めるまでのここ数日ということになります。
鳩にベランダを占拠された場合どうすれば良いのかをレクチャーするサイトによると、「威嚇しただけでも罰せられる場合があるから気を付けてね!」とのこと。
幸いなことに、実は私も鳥対策に関しては、全くの無知というわけではありません。
故郷の群馬では、父が畑のさくらんぼや桃を狙う鳥達と長年バトルを繰り広げてきたのを間近に目にしていたのです。
クリスマスツリーの飾りレベルでCDをぶら下げたり、大きな目玉の描かれたバルーンを置いてみたり、風が吹くと猛禽が飛んでいるかのように見える凧を設置したり、作り物の鳥を逆さ吊りにして「近付けば貴様もこうなる」と脅しをかけたりしている姿を見てきたわけです。
その経験から得た教訓は、どんなに優秀なびっくりグッズも、対象の鳥さん達が慣れてしまえば全く意味をなさないということでした。
彼らは大変賢いので、最初のうちは警戒しますが、大抵のものにはすぐに慣れてしまいます。逆に言えば、ここ数日が天下分け目の大決戦であるならば、それなりに有効かもしれないと私は考えました。
しかし悲しいかな、群馬の大型ショッピングモールと違い、近場のスーパーでは鳥よけグッズが見つかりません。通販をすることも考えましたが、配送日的に間に合うかは怪しく、こうなったら、今、自宅にあるもので鳥よけグッズを代替するしかないと思い立ちました。
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