- 2023.10.17
- 特集
「科学と青春と、人との縁がまばゆい」「読後の多幸感がすごかった」。伊与原新さんの青春科学小説『宙わたる教室』は私たちの物語。
『宙(そら)わたる教室』(伊与原 新)
ジャンル :
#エンタメ・ミステリ
『月まで三キロ』や『八月の銀の雪』など、科学の美しさと日常を重ねた作品で、人気の伊与原新さん。10月20日に発売される最新作『宙わたる教室』は、定時制高校の科学部を舞台に、抱える事情も年代も様々な科学部メンバーが、紆余曲折を経ながら、壮大でユニークな実験に挑みます!
実在の定時制高校の快挙に着想を得たという、この<青春科学小説>には、発売に先立って見本版を読了した皆さまから、驚くほどたくさんの感想をいただきました。全国から届いた熱いメッセージの一部を紹介していきます。(第2回/全5回予定)
ジュンク堂書店藤沢店 鈴木沙織さん
抱えているものの重さに潰されまいと前進する登場人物たちのしなやかな強さと希望を武器に苦難を乗り越えていこうとする姿がずっしりくるけどさわやかで、科学と青春と、人との縁がまばゆい作品でした。
学生の頃からお勉強としての理系の諸々はとにかく苦手でしたが、科学のドラマチックな側面をこんな風に目の前に差し出されたら夢中になっちゃいますね。
伊与原さんの紡ぎ出すこの物語が、柳田岳人や名取佳純のような立ち止まって動けなくなっている誰かのドアをそっと開けるんだろうな、と思うと担当ジャンルではありませんが発売が待ち遠しくなります。
一足早く読ませていただき、ありがとうございました!
フタバ図書TSUTAYA GIGA祗園店 山﨑美代子さん
伊与原先生の作品はいつも心がぽっと温かくなり読後幸せな気持ちになりますが、今回は、今までにまして読後の多幸感がすごかったです。
ページをめくった瞬間から物語の中に惹き込まれ、夢中で読んでいました。
読み終えてしまうのがもったいなく感じる小説に久々に出逢いました。
物語の中心である定時制高校科学部の面々と顧問の藤竹。
一癖も二癖もある登場人物たちのそれぞれのバックグラウンドや想いが各章で語られ、最後は彼らの想いが繋がり、素敵な奇跡が起きる……胸にぐっと来る幸せいっぱいの素敵な物語でした。
どの章も大好きですが、第4章は涙がポロっと出てしまいました!!
長嶺さん素敵ですね。
未来屋書店水戸内原店 仲田里佳さん
人生で何かを背負った部員たちの、それぞれの人間性が影響し合い、成長していく科学反応。
そこがこの作品の最大の魅力で、楽しみながら読み進められました。
それから、科学の知識がよく出てきて理科好きにはたまらなくなりました!!
精文館書店中島新町店 久田かおりさん
始まりは火星の夕焼けだった。
様々な年齢の、様々なバックグラウンドを持つ4人の「高校生」とひとりの教師が作り出す最高にクールでホットな科学小説。
何かをあきらめてきた人、何かを捨ててきた人、何かを失ってきた人、そんな私たちの物語なのだ。
科学ってやさしい。「易しい」ではなく「優しい」。
伊与原さんは一貫してそのことを私たちに伝えてくれている。
そしてまたもや伊与原ワールドに泣かされてしまったのだ。
いやはやサイコーの仲間小説じゃん。
平安堂長野店 町田佳世子さん
科学の知識を上手く織り込んで、心温まる物語を紡ぐ伊与原さんの作品が大好きです。
学びたい気持ちと、機会を作ってくれる人(藤竹先生のような)が出会えば“学ぶ場所はどこにでもある”。
「どんな人間もその気になれば必ず何かを生みだせる」という仮説のもと、実験と称して生徒たちを見守るいかにも“理系人”の藤竹先生が個性的な生徒たちにどんどん惹かれていく様子が読んでいて嬉しかったです。
東京旭屋書店新越谷店 猪股宏美さん
定時制高校という場所柄、年齢も境遇も様々。
そんな彼らがそれぞれ抱える切実な問題。
科学部という居場所が彼らに与えた希望と安らぎ。
読書中、何度も胸が熱くなった。
何か一つでも夢中になれるものがあれば、人は何度でもやり直し、強くなれる。
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