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皇族華族の縁談に迫った衝撃の短編集!『皇后は闘うことにした』ほか

皇族華族の縁談に迫った衝撃の短編集!『皇后は闘うことにした』ほか

結婚は「始まり」に過ぎない。今も昔も――

『皇后は闘うことにした』林真理子
あらすじ

「好きでもない女と結婚するのは絶対に嫌だ」「自分たちは宮家に生まれて、あれこれ苦労した」「あの女王さまでは、子どもをお産みになることは出来ないでしょう」――。
 
 さまざまな立場に葛藤する皇族を描いた5つの短編には、読む者を圧倒する”心の内”が綴られる。これまで描かれたことのない、衝撃の短編集。

 妹の友人に恋焦がれ、ようやく結婚目前まで漕ぎつけた久邇宮朝融王は、彼女にまつわる“ある噂”を耳にし、強引に婚約を破談にした。その後、別の宮家の子女と結婚したものの……(「綸言汗の如し」)

 徳川家の若き未亡人・実枝子は、喧嘩の絶えなかった夫・慶久が妾との間に遺した子に愛情を注げず苦悶していた。思い起こせば、あの頃は本当に幸せだったのに。(「徳川慶喜家の嫁」)

 まもなく結婚の沙汰が下るのではないかというある日、久邇宮家の息子たちは声を潜めて話していた。「内親王はご免こうむりたい」――(「兄弟の花嫁たち」)

 九条家の子女・節子は15歳の時に嫁いだ。のちの大正天皇の后(貞明皇后)である。夫は妻を顧みないにもかかわらず子ばかりが生まれ、節子は悲しみに歯を食いしばる。(「皇后は闘うことにした」)

 貞明皇后の秘蔵っ子・秩父宮に嫁いだ勢津子もまた、皇后によって選び抜かれた秘蔵の嫁だった。だが、2人の間に子はできず、秩父宮も病を得てしまう。(「母より」)

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発売ラインナップ (2024/12/01~2024/12/07)

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  • タイトル
    すばらしい!! 日々!
    著者名
    アンジェリーナ1/3
    発売日
    2024/12/05
    作品紹介
    父の死、母との葛藤、不登校……自伝的エッセイ
    バンドGacharic Spinのメンバーでラジオでも人気の著者が綴った愛と喧騒と笑いと涙の日々。神田伯山氏との対談も収録。
  • タイトル
    暗号の子
    著者名
    宮内悠介
    発売日
    2024/12/05
    作品紹介
    愚か者どもの言うことは、すべて無視しろ!
    暗号通貨、SNS、小説執筆AI……不愉快なテクノロジーのもと、それでも生きようとする人間の「優しさ」を見つめる作品集。
  • タイトル
    皇后は闘うことにした
    著者名
    林真理子
    発売日
    2024/12/06
    作品紹介
    結婚は「始まり」に過ぎない。今も昔も――
    望まれたのは孕みやすい体だったのか、と涙ぐむ皇后は立ち上がる。「女の帝」になるため……。高貴な結婚の「その後」を描く短編集。
プレゼント
  • 『李王家の縁談』林真理子・著

    ただいまこちらの本をプレゼントしております。奮ってご応募ください。

    応募期間 2024/12/4~2024/12/11
    賞品 『李王家の縁談』林真理子・著 5名様

    ※プレゼントの応募には、本の話メールマガジンの登録が必要です。

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