
- 2025.03.22
- 特集
「唸らずにはいられない最高のラスト」村山由佳さんの新刊『PRIZE―プライズ―』に書店員からの反響が続々!②
『PRIZE―プライズ―』(村山 由佳)
ジャンル :
#小説
,#エンタメ・ミステリ

村山由佳さんの最新刊『PRIZE―プライズ―』が2025年1月8日(水)に発売となりました。「そこまで書いちゃっていいの?!」と話題沸騰中の本作を、現場の書店員はどのように受け取ったのか。寄せられたご感想を紹介します。(全4回のうちの2回目)
直木賞がほしくてたまらない天羽カインの執念がすごい。
直木賞のノミネート作品のコーナーを作る時、今後はこの作品のことを必ず思い出すと思う。
SuperKaBoS鯖江店 峯森和代さん
◇
あと少しで届きそうなのに、どうしても手に入れられないものを前にすると、人はこんなにも足掻いてもがいて正気を失ってしまうのか。怖いのに、ここまで何か一つのものに恋焦がれる情熱を持つカインから目が離せなかった。どうしようもなく惹かれてしまった。
村山由佳先生の情熱と志が、身体の中に流れ込んできて、すっかり虜になりました。
明屋書店喜田村店 高橋杏奈さん
◇
お話の勢いが強くてあっという間に読み終わってしまいました。
出版業界の裏話を知れる面白さもあるけれど、人との関わり方について怖さを覚える作品でした。例えば人を死に追いやるほどの罪は誰も犯していないけれど、じわじわと追い詰められていく人の姿が怖かったです。
くまざわ書店調布店 山下真央さん
◇
自らの手で生み出した作品達を我が子のように愛し貪欲なまでに"賞"にこだわり続け認め、讃えて欲しいその淺ましいほどのエゴイズムに強い母性を感じた。
最後まで妥協しないその志が最高のものを完成させた。唸らずにはいられないほどの最高のラストだった。
BOOKSえみたす富士吉原店 望月美保子さん
◇
あまりの面白さに打ち震えました!
名だたる作家、出版社、ひいては編集者、書店員まで実在の人物を思わせる登場人物が目白押し! そしてあの「直木賞」についてここまで書いて本当に大丈夫なんですか?! これは文藝春秋さんからでないと決して出せない小説ですね。
ラスト2ページでこの小説が忘れられないものになりました。これぞ完璧なエンターテイメント小説!
三洋堂書店新開橋店 山口智子さん
◇
ただ売れるだけでは意味がない。最高の栄誉(=直木賞)がほしい。編集者と一心同体となり、業界関係者を巻きこんだ作家の闘い、その赤裸々な描写と選考の舞台裏に息をのむ。真摯な想いは毒にも爆弾にもなる。あまりにも危険すぎる一冊だ!
オフィスアルパカ 内田剛さん
◇
凄い。とことん凄い。とにかくずっと、スゴイ! という感情が溢れている。
辞書で「人間」と引いたら、この物語が引用されているのではないかと思うほどの洞察力と心理描写。人間って凶器、人間関係地雷ばかり、と感じながらも、心がほわっとしたり、温かく優しい気持ちになったりと、感情の揺れ幅とクライマックスに辿り着くまでのドキドキ感がたまらない。読み終えて、あまりに爽快で叫んでしまった。
文真堂書店ビバモール本庄店 新井さゆりさん
◇
ノンストップで小説の中に入り込み、作家・天羽カインの気迫に息がとまりそうになる。身震いする面白さ!! もう直木賞から目を離せない! 実名登場する文学賞にも興味が広がっていく。
作家と編集者の心情がぎりぎりと、読み手の内部に爆ぜるのだ。
うさぎや矢板店 山田恵理子さん
◇
作家はもとより、本に携わる人々の熱量の凄さ。圧倒されつつも、羨望と嫉妬に駆られる。
上を目指したいという欲求に臆する必要はない、と「どん」と背中を押されている様だった。
明林堂書店フジ西宇部店 田中由紀さん
◇
とても力強くエネルギッシュな印象を受けた作品でした。主人公の天羽カインの貪欲さや執念とその輝きに圧倒されました。
有隣堂たまプラーザテラス店 原田明美さん
◇
とても、とても面白かったです!
直木賞の選考の様子、作家と編集者の関係性、自分もその場にいるかのような臨場感で、賞が欲しいと切望する天羽カインの筋の通った言動に胸が熱くなりました。なんども息をするのを忘れるぐらいの物語のヤマがあって顔を真っ赤にしながら読みました。
今までに直木賞受賞作を一度でも手に取ったことがある人は絶対読んだ方がいいと思います。
くまざわ書店永山店 富岡絵美子さん
『PRIZE―プライズ―』のためし読みはこちらから!

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