作品
本屋の私が行商に出向いたのは、孫ほどの娘を後添えに迎えた名主宅。披露した画譜が無くなり、彼女が盗んだとしか思えないのだが…。
「めずらしいほど無垢な人」と部下に慕われた劉備に、どこまでもついていった男たちの純情と覚悟! いまも愛される英雄たちの挽歌。
奉公先の賭場で恋仲になった挙げ句、心中を図った男女。女を助けた喜八郎は貸元と直談判に及ぶが…。喜八郎と秀弥の恋にも急展開が!
美しく、凶暴なまでに一途なダークヒロイン・紅鈴が、江戸を駆け抜ける!
映画事業で大成功をおさめ、その資金で革命家・孫文を支援し続けた梅屋庄吉。その情熱と葛藤、国境を越えた友情を直木賞作家が描く。
文化年間、女だてらに貸本屋を営む「おせん」。様々な事件に巻き込まれながら、書物への愛を胸に、粋と張りを目指す姿を描く連作集。
「無条件に楽しんで読むことが出来た」(乃南アサ)「全編にわたって楽しい」(有栖川有栖)。選考委員も癒されたユーモア時代奇譚。
万世一系日本を創業した天武を支える持統。歴史を創るのは女と男、歌と愛に溢れる波瀾万丈の一生!
幕末、維新に翻弄された高須松平家の四兄弟。彼らと関わったり、寵愛を受けながら、激動の時代を生き抜いた女性たちを描いた作品集。
大御所・徳川家康に「二年後に死ぬ」呪いがかけられた。その呪いを解くには妖刀村正で呪詛者の首を刎ねなければならないが……。
唐・玄宗皇帝の時代。絶対的権力者に抗おうとする若者と、人に人らしからぬ生き方を強いる体制を糺そうとする若僧の、心熱き戦い。
香君という女性が人々を飢餓から救った伝説の残るウマール帝国。藩国王の娘アイシャは抜群の嗅覚で植物の世界を読み取る力があった。
一見豊かに見える帝国はオアレ稲という優れた品種の生産に依存していた。やがて綻びが生じて危機が訪れた時、アイシャは立ち上がる。
東海道から身延山道に入った万沢宿にある旅籠・にべ屋。主の智吉は宿を継いで十年が経つ。今日もにべ屋には厄介事が持ち込まれ……。
歴史冒険小説の旗手が贈るスパイ・アクションの傑作、ただいま推参!
頼朝亡き後も政子は武士の府を守るため、弟の義時とともに政敵を排除する謀略を次々と仕掛け、修羅の道を進む。圧巻の歴史巨編。
幕府の隠密組織「拾人衆」に加わった了助。だが、父の死の真相と光國との因縁を知り――舞台は日光道中へ。更に加速する江戸諜報劇!
大火に見舞われた城下。執政会議は前例主義に陥り、民の救済は遅々として進まない。筆頭家老の息子・樫井透馬は独自に動き始めるが。
蘆屋道満の血を引く律秀と呂秀の兄弟は、庶民のために働く心優しい法師陰陽師。彼らが出会ったのは新たな主を求める一匹の鬼だった。
「劉備を殺すべきです」と献言された曹操は「わが懐にはいった窮鳥をどうして殺せようか」と言った。三国時代最強の魏、七人の名臣!
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