玉照院の師弟は〝やんごとなき秘密〟を抱えていた――
天明飢饉の傷痕いまだ癒えぬ比叡山延暦寺に、失敗すれば死といわれる〈千日回峰行〉を成し遂げようとする二人の仏僧がいた。
歴史に名を残すための闘いは、やがて業火となり叡山を飲み込んでいく。

1983年、兵庫県生まれ。会社員。2025年、本作『白鷺立つ』で第32回松本清張賞を受賞しデビュー。
第32回松本清張賞を受賞した住田祐(すみださち)さんの『白鷺(はくろ)立つ』。比叡山延暦寺に伝わる、命懸けの仏道修行〈千日回峰行〉に挑む二人の僧侶の姿を描き、異様なエネルギーを湛えた本格歴史小説です。 選考委員の森絵都さんからは「命を賭して荒行に挑む僧たちの、煩悩にまみれた胸奥――この稀有なドラマに魅せられた」、小川哲さんからは「憎しみ合いながら、それぞれが生きる意味を問う物語。ラストには心を打たれた」と激賞された本作のよみどころなどを、住田さんご自身が語ってくれました。
◇ 🎙 ◇
今回のゲストは直木賞作家で松本清張賞の選考委員も務める作家の小川哲さんと住田祐さん。住田さんは『白鷺立つ』で第32回松本清張賞を受賞され、作家デビュー。松本清張賞の選考委員を務める小川さんは、『白鷺立つ』を受賞作に推したおひとりでした。 空想を交えながら過去の出来事を浮かび上がらせる「歴史小説」というフィールドで活躍するお二人に、作品の背景やそれぞれがもつ「小説法」をお伺いしました。※こちらの音声の動画は文藝春秋PLUSでご覧いただけます。
本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。
※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、こちらから各部門にお送りください。
ご希望のデータがダウンロードできない場合や、著者インタビューのご依頼、その他の本の紹介に関するお問合せは、直接プロモーション部へご連絡ください。
雑誌・書籍の内容に関するご意見、書籍・記事・写真等の転載、朗読、二次利用などに関するお問合せ、その他については「文藝春秋へのお問合せ」をご覧ください。
選考委員、激賞!
この稀有なドラマに魅せられた
ラストには心を打たれた