本人が不買運動を呼び掛けた、WP紙によるトランプ半生記
『トランプ』 (ワシントン・ポスト取材班、マイケル・クラニッシュ、マーク・フィッシャー 著/野中香方子、池村千秋、鈴木恵、土方奈美、森嶋マリ 訳)
「Don't buy, boring!(買うな、退屈な本だ!)」――トランプ本人がTwitterにそう投稿し、不買運動を呼び掛けた本書。数々のスクープで世界に衝撃を与え続けてきたワシントン・ポスト紙が、20人以上の記者を3ヶ月間に渡って投入し、トランプの半生を徹底的に調べ上げました。
『日曜夕方の池上ワールド』で池上彰氏に紹介され、日本でも注目を集めるトランプ本。現地の記者たちの目を通して、トランプの知られざる実像に迫ります。
■解説(本の話WEB 2016.10.06)
一流のジャーナリストたちが結集。徹底取材でトランプの全てが暴かれる!(文:坪井真ノ介|文藝春秋)
トランプは第2のレーガン? ルーツから現在の肖像までを探る
『ドナルド・トランプ 劇画化するアメリカと世界の悪夢』 (佐藤伸行 著)
トランプが単なる道化師としか見られていなかった初期の頃から、ワシントンの著名戦略家は現在の状況を予想していたといいます。たびたび比較されるのは、立候補当初は元B級俳優として嘲笑されていたものの、現在では偉大な大統領と評価されるロナルド・レーガン。ドナルドはレーガンの再来なのか――?
劇画コミックの主人公のごとく振る舞うトランプについて、祖父の代から遡り、その正体を探ります。
ただの暴言ではない? 国民の不満を代弁した発言の詳細を追う
『アメリカはなぜトランプを選んだか』 (開高一希 著)
国境に万里の長城をつくる、イスラム教徒入国禁止――トンデモ発言ばかりが取り上げられるドナルド・トランプですが、共和党指名を獲得した事実を見ても、その言葉がアメリカ国民の一定層をとらえているのは確かです。何が国民の琴線に触れたのか?
アメリカ取材30年のベテランジャーナリストが、日本であまり報じられなかった数々の発言を改めて追い、過激さばかりが注目されて見えづらくなっているトランプの真意を探ります。
トランプ現象を、アメリカの“今”と絡めて面白おかしく解説
『「言霊USA」特別LIVE アメリカ大統領選2016』 (町山智浩 著)
2016年5月24日に渋谷ユーロライブで行われたトークショーの内容を基に構成・加筆した、電子書籍オリジナルです。
もともと人種差別主義者でなかったトランプが暴言を繰り返すようになった理由、今回の大統領選の経緯など、アメリカ在住の著者が現代政治史と選挙のポイントを解説。映画ネタ、ゴシップネタも満載で、ジャーナリストとは違った視点で、アメリカの“今”に鋭く切り込みます。
■インタビュー・対談(本の話WEB 2016.08.17)
世界中の時事とエンタメが繋がる驚き――南キャン・山里亮太さんが語る「町山智浩論」
マッドなアメリカを縦横無尽に切り取る週刊文春の人気エッセイ
『トランプがローリングストーンズでやってきた 言霊USA2016』 (町山智浩 著)
「週刊文春」の連載「言霊USA」2015年3月19日号~2016年3月17日号掲載分をまとめた単行本の第4弾です。アメリカで起きているおバカな出来事、日本では考えられないハチャメチャニュースを、現地で流行ったスラング、失言、名言をもとに面白おかしく、かつ歴史的な背景も絡めながら紹介しています。
トランプや大統領選に関する話題はごく一部ですが、サブカルから政治までアメリカのホットな話題が満載。澤井健さんの爆笑イラストとともにお楽しみ下さい。
■自著を語る(本の話WEB 2016.05.18)
史上稀にみるバカキャラが続出! 暴走するアメリカから目が離せない
トランプ旋風は“グローバリゼーションの限界”に起因する
『問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論』 (エマニュエル・トッド 著/堀茂樹 訳)
エマニュエル・トッドによる最新の時事論集。英国とEUの問題がタイトルに冠されていますが、各章の内容はテロ、移民、難民、人種差別、経済危機、格差拡大、ポピュリズム、そしてアメリカのトランプ旋風など多岐に渡ります。そのいずれも、“グローバリゼーションの限界”という同じテーマを扱っているのが特徴です。
また、知的遍歴を存分に語る第3章「トッドの歴史の方法」は、他の著作では決して読めない話が満載。ソ連崩壊、アラブの春など、“トッドの予言”はいかにして可能なのか、その謎に迫る日本オリジナル版です。
■解説(本の話WEB 2016.09.24)
グローバリゼーションに耐えられなくなった英米社会――トランプ旋風と英国(文:編集部)
世界のパワーバランスの変化から、日本の役割を考える
『池上彰のこれが「世界を動かすパワー」だ!』 (池上彰 著)
「週刊文春」人気連載「池上彰のそこからですか!?」を加筆修正し、地域別にまとめた本書。最近のニュースが基礎の基礎から解説されています。アメリカを取り上げた第1章では、党員集会など現地取材の様子とともに、大統領選について様々な視点から候補者の主張、争点を分析。現代アメリカの抱える問題に迫ります。
その他、世界を動かす国・地域として、EU、中東、ロシア、中国の現在を俯瞰。安保関連法が施行され、自衛隊の役割が変わる日本の果たすべき役割を探ります。
キリスト教と大統領選の深い、深い関係
『熱狂する「神の国」アメリカ 大統領とキリスト教』 (松本佐保 著)
アメリカの歴史と切っても切り離せないキリスト教。選挙の結果にも大きな影響を与えており、大統領選は宗教票の争奪戦ともいわれます。今回の大統領選候補者をみると、トランプはプロテスタントの長老派ですが、福音派に接近する行動も見られます。一方、ヒラリーはプロテスタントのメソジスト派で、リベラルな価値観が反映された政策を掲げています。
それぞれの信仰は選挙にどう影響するのか? 選挙の行方を占うとともに、今後のアメリカの動向を探るための必読書です。
箸休めにどうぞ――南伸坊“本人術”完結編
『本人遺産』 (南伸坊・南文子 著)
南伸坊さんが話題の人物になり切る“本人術”。「オール讀物」2016年6月号で惜しまれながらも連載が完結し、本書で見納めです。ショーンK、舛添要一、ベッキー、川谷絵音――「週刊文春」発のスクープで話題をさらった人物から文豪まで、本人すら知らない“本人たち”80人が登場。もちろん、本特集の主役であるトランプも。
本人になり切った文章とともに、抱腹絶倒の“本人たち”をお楽しみ下さい。
■インタビュー・対談(本の話WEB 2016.08.30)
文化遺産ならぬ顔面遺産!? 抱腹絶倒の「本人遺産」を語る
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
日本にとっても無関係ではいられない大統領選は、10月19日に最後のテレビ討論会が、11月8日には一般有権者による投票が行われ、実質的に次期大統領が決まります。
勝つのはドナルド・トランプか、ヒラリー・クリントンか――。多くの人が予想もしなかったこの2人の対決、このような展開に対する「なぜ?」への答えが、今回ご紹介したトランプ本の中に見つかるかもしれません。
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『赤毛のアン論』松本侑子・著
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