インタビューほか

「柔よく剛を制す」ディベートの極意は櫻井よしこに学べ!

「本の話」編集部

『議論の作法』 (櫻井よしこ 著)

日本人は議論が下手だと言われます。しかしグローバル化が進み、中国や韓国の反日も勢いを増す中、議論下手では日本人は生きていけません。「柔よく剛を制す」議論の達人、櫻井よしこさんに、議論上手になれる秘訣を教えていただきました。

――本書では議論上手になるための「作法」を5つ挙げておられます。

 私が議論に臨む際に意識している作法は、以下の点です。

(1)事実に忠実であり続けること。
(2)相手の言い分に、十分耳を傾けること。
(3)自分が正しいと確信していることは譲らないこと。
(4)ユーモアのセンスを忘れないこと。
(5)日本人としての誇りを基本とすること。

 なかでも私が最も気をつけているのは、(2)です。

 鋭く対立する厳しい議論であればあるほど、寛容の気持ちをもって相手の意見に耳を傾ける。異論をあえて笑顔で受け止める。そのようにして相手の気持ちをほぐしてゆくことは、日本的な礼節にも適いますし、ひいては言論の多様性を保持し、自由な社会をつくることにも繋がってくると思います。

――これから世界にはばたく若い世代には、ぜひ議論上手な日本人になってほしいものですね。

 誰しも若い頃は、知識や経験が豊富な他人の意見に流されることがあります。私自身も若い頃はそうでした。とくに今の世の中は、情報の取捨選択が非常に大切になっています。ネット上には膨大な情報が溢れ、「イスラム国」のように巧みに若者を勧誘・洗脳する組織も口を開けています。

 そこで肝要なのは(5)の視点です。日本人である以上、あなたは議論の場に出たら「日本代表」なのです。自分は日本人としてどう思うのか?……その観点から情報を取捨選択し、自分なりの答えを探し出す努力をしてみましょう。

 欧米では小学校からディベートの授業を行います。個人の信条にかかわらず、ある議題について「賛成」「反対」のグループに生徒を振り分け、そこで徹底討論させるのです。そうすることで、どんな議論にもたじろがない姿勢を身につけるのです。

 本書を参考に、若い世代の人々が日本により有益な議論をもたらしてくれることを願っています。

議論の作法
櫻井よしこ・著

定価:本体770円+税 発売日:2014年10月20日

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