こういう数字から、福井県は二〇一一年に幸福度指数研究会などが発表した「幸福度ランキング」で一位。二〇一六年に日本総合研究所が発表した「全47都道府県幸福度ランキング」でもやはり一位に輝いている。
こういう数字は、福井の友人たちの生き方を見ていると実感としてよくわかる。若者があまり県外に出て行っていない。多くの人たちが地元に残って仕事をしている。交通の便が悪いこともあって大企業の工場などが少なく、それが自主独立を間接的に支援している。つまり若者が地元に残り、起業しているケースが非常に多いのだ。私の友人で鈴木洋という福井在住の四十代がいる。彼はパソコン教室からスタートしてさまざまなビジネスを手がけているシリアルアントレプレナー(連続起業家)なのだが、彼の小学生のころの思い出を聞いて驚いたことがある。学級会で先生が「この中でお父さんやお母さんが社長さんの人は?」と質問したら、半数以上が手を挙げたというのだ。びっくりするような話ではないか。とても起業の盛んな土地ということなのだ。
さらに福井には、共働きの夫婦がとても多い。必ずしも会社に勤めていなくても、夫と起業したり、自宅でインターネットショッピングのビジネスを起こしたり、整体やヨガの教室を開いたりと、多くの女性がなんらかの仕事に手を染めている。たいていの場合は職住近接なので通勤の苦痛はない。
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