インタビューほか

宮部みゆき 『昨日がなければ明日もない』&『希望荘』刊行記念インタビュー #1

「オール讀物」編集部

シリーズ累計300万部突破!

本誌で不定期連載された「杉村三郎」シリーズが、いよいよ単行本として刊行。そこで、これまでの創作秘話、最新作と今後について、たっぷりと聞いた。

『 昨日がなければ明日もない』(宮部みゆき 著)

──『誰か』『名もなき毒』(二〇〇六年)『ペテロの葬列』の三部作は、ご自身で「昭和名曲歌謡」シリーズと命名しています。

宮部 あの長編の三作は、昭和の名曲歌謡が必ず一曲ずつ出てくるように書こうと思ったんです。

──『誰か』の作中で、義父の今多嘉親が口ずさんでいた、美空ひばりの「車屋さん」。あの曲が、まるでエンディングロールで流れるようにラストで引用されます。『名もなき毒』の「丘を越えて」、『ペテロの葬列』の「テネシー・ワルツ」も印象的な使われ方をしていますが、この三作では歌だけでなく、「昭和」の匂いを強く感じました。

宮部 「名曲歌謡」に加えて、町の親切な社長さんをひとり出そうと決めていました。

──『誰か』のトモノ玩具の社長や、『名もなき毒』の萩原運送の社長とか、印象に残る人も多いですね。

宮部 町の親切な会社の社長さんたちには、その人の戦後史がある。だから、必然的に昭和が出てくるんでしょうね。

>>#2へつづく(11/27公開)


宮部みゆき
1960年生まれ。東京・深川育ち。87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。以降、『龍は眠る』で日本推理作家協会賞(92年)、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞(同年)、『火車』で山本周五郎賞(93年)、『蒲生邸事件』で日本SF大賞(97年)、『理由』で直木賞(99年)、『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞(2001年)、『名もなき毒』で吉川英治文学賞(07年)を受賞。

こちらのインタビューが掲載されているオール讀物 11月号

2018年11月号 / 10月22日発売 / 定価980円(本体907円)
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昨日がなければ明日もない宮部みゆき

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