――林真理子さんとの対談でも「損」はテーマでしたね。〈多くの女性って、ずっと「得したい」と思ってきたわけですよ。できるだけ損をしないように生きてきた結果、いまがあるんですね。だったら、いっぺん損をしてみるのもいいんじゃないかと思うんです〉。この発言、カッコよかったです。
壇蜜 はい。現世で損をすれば、来世、徳の高い人に生まれ変われるかもしれないと思って(笑)。今だって、「どうせタレントの名前使って書いてるんだろ」とか、いっぱい悪口を言われて損しています。現世にはちょっとあきらめが入っています(笑)。
――小説を読むのが好きだったから小説を書いたともいえるのでしょう。
壇蜜 短編小説で、ちょっとSFっぽいのが好きでした。神話の中に出てくる名もなき神様と人間との戯れを描いた、あさのあつこさんの『神々の午睡(うたたね)』は好きでしたね。学生時代には、荻原浩さんの『押入れのちよ』も読みました。人間だった記憶のある座敷童の話です。香月日輪さんや綾辻行人さんのシリーズも読んでました。
――エンターテインメント系が多いですね。この間、蜷川実花監督の映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』に出演されていましたが、太宰や芥川など純文学は。
壇蜜 村田沙耶香さんの『コンビニ人間』は共感して読みましたが、純文学は授業で読むことが多かったですね。
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