トランプ大統領の魂胆
大阪市で開かれたG20サミット(20カ国・地域首脳会議)出席のため、トランプ氏が2019年6月末に再来日する直前のことだ。トランプ氏は米テレビの電話インタビューで「日本が攻撃されたら米国は命をかけて第三次世界大戦を戦う」と発言、さらに米国が攻撃された場合は「日本は戦う必要はなく、ソニー製のテレビでそれを見ていられる」と言い放った。安保条約は不公平で、米国に不利だとの持論を展開したのだった。
この1カ月余り前、安倍首相は令和初の国賓として来日したトランプ氏を至れり尽くせりのもてなしで歓迎した。プロゴルファーの青木功氏を交えたゴルフ、大統領の好物の大きなハンバーガーのランチ、大統領が土俵に上がって優勝力士に杯を渡した大相撲観戦、炉端焼き店での夕食会……。米紙ワシントン・ポストが「安倍首相ほどトランプ大統領にこびへつらうことに心血を注いできた指導者はおそらく世界中を探してもいないだろう」と皮肉交じりに伝えたほどだった。
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