(3)は、「若鷲の歌」(一九四三年)。アジア太平洋戦争中に大ヒットした軍歌だが、若い世代にはむずかしいかもしれない。
(4)は、「長崎の鐘」(一九四九年)。長崎で被爆した医師・永井隆の著書『長崎の鐘』を占領下にレコード化したもので、現在でも鎮魂歌として歌われている。
(5)は、テレビアニメ『アニメンタリー決断』の主題歌「決断」(一九七一年)。これはややマニアックだろう。
ただ、本当にむずかしいのはここからである。
(6)は、海上自衛隊の隊歌「海をゆく」の旧版(一九五三年)。前身である警備隊の時代に作られたものだが、女性隊員の増加などを受けて、二〇〇二年、新しい歌詞に差し替えられた。
(7)は、山一証券の社歌(一九五七年)。平成の前期、社長が廃業を発表するに際して涙ながらに「社員は悪くありませんから!」と記者会見した、あの会社のものだ。
いくつわかっただろうか。後半は、難問すぎたかもしれない。
では、この問いはどうだろう。これら七つの曲の作曲者は? もちろん、本書の主人公、古関裕而にほかならない。
こちらもおすすめ
プレゼント
-
『赤毛のアン論』松本侑子・著
ただいまこちらの本をプレゼントしております。奮ってご応募ください。
応募期間 2024/11/20~2024/11/28 賞品 『赤毛のアン論』松本侑子・著 5名様 ※プレゼントの応募には、本の話メールマガジンの登録が必要です。