2年半ぶりの新刊となる貴志祐介さんの『罪人の選択』。発売に先立って表題作「罪人の選択」をプルーフ化したところ、予想を超える反響が! 驚いた! 怖かった! 面白かった! と興奮冷めやらぬみなさんの声をお届けします。
*ネタバレはありませんので、未読の方も安心してご覧ください。
喜久屋書店 北神戸店 松本光平さん
あー、めちゃくちゃ恐ろしかったです。罪人が助かろうと必死に推理し、その答えに辿り着いた! と思った瞬間にやっぱり……というオチ。それを2つの時間軸、交互に見せることでより緊張感が高まり、罪人が罪人たる所以の答えをはっきりと感じました。ヒントという人の良心を素直に受け取れない罪人の心の在り方、「カイジ」のEカードの場面を思い出しました。相手が蛇に見えるのは自分の心の写し鏡、そう感じる自らこそ蛇なのだという件。因果応報、昔話の教訓のようなテーマがこんなスリリングになるのかと感動しました。
丸善 名古屋本店 竹腰香里さん
貴志祐介さん、二年半ぶりの待望の新刊! 待ちわびていました! しかも初の独立短編集です! 「罪人の選択」は、本当の罪人は間違った選択をするもの。宣告されてからの緊迫感が半端なくて、背筋がぞむぞむしました。年月を経て、同じ選択が再びまみえる。あの時の罪人がまさかの…。選択にまつわる真相が明かされた時、そうきたか!と愕然としました。その余韻。貴志祐介さんの作品を貪り読みたくなりました。
西沢書店 北店 佐久間さん
罪人は必ず間違える…。生死を賭けた究極の心理戦。読んでいる自分もその場にいるかのような緊迫感。しびれました~。他の短編も早く読みたいっ!
今井書店 吉成店 小田さん
私が貴志祐介さんの本を初めて読んだのは高校生の時、「黒い家」でした。すごく怖かった覚えがあり、今現在も今まで読んだホラー本上位3位に入るくらいインパクトがありました。今回「罪人の選択」を読ませていただき嬉しかったです。トリックの発送も面白くて、読み終わった後「なるほどな~」と納得の一言。読んでいる間、常に考えていたのは「自分ならどちらを選ぶだろうか?」でした。この短編を読む者の100人中100人がそう思うでしょう。もし、自分がこんな状況になってしまったら……。とりあえず土下座。誠心誠意の、命をかけた土下座。そして号泣。泣き叫び、許しを請う。相手がドン引きする程の、いや、むしろドン引きさせられればこっちのものです。頭のおかしい奴、気が狂ったと思わせられればどうにかなりそうです。殺す価値もない、情けない哀れな人間を演じ切るのです。平々凡々と生きてきた私には、磯部や黒部のようにカッコよくどちらかを選択するなんて事は不可能だったでしょう。「罪人の選択」というよりは、凡人の、いや「マヌケの選択」といったところです。私なりの希望。それを考えさせられる作品でした。
-
『赤毛のアン論』松本侑子・著
ただいまこちらの本をプレゼントしております。奮ってご応募ください。
応募期間 2024/11/20~2024/11/28 賞品 『赤毛のアン論』松本侑子・著 5名様 ※プレゼントの応募には、本の話メールマガジンの登録が必要です。