平岡陽明(第93回受賞『松田さんの181日』)
Q.新人賞への応募の動機は?
A.大学生のとき、好きな作家や大成した作家は22歳か36歳でデビューしてると思い込んだ。それで36歳を迎えたとき焦って応募した。
Q.小説家になるための準備はしましたか?(小説家講座の受講や具体的な期間など)
A.上記の理由により、22歳までにたくさん習作したが、社会人になってからは仕事にかまけてする暇がなかった。
Q.過去に新人賞への公募はどのくらいしていましたか?
A.大学生のとき4~5作ほどしたと思う。書くことがないのでファンタジーや純文学ぽいのが多かった。評論も応募した。
Q.受賞作のアイディアはどこから浮かびましたか?
A.ライター時代に取材した俳優さんにヒントを得ました。
Q.「オール讀物」新人賞の執筆期間は?
A.たしか3、4ヶ月くらい。初稿が壊滅的につまらなくて、ぜんぜん違うものに書き直しました。
Q.応募する時に気をつけたことは?
A.致命的なミスがないこと。応募要領を守ること。いい人に読まれますように、と願をかけること。
Q.受賞の知らせを聞いた時は? 受賞してから単行本化までの苦労は?
A.リーチ一発でツモった気分。受賞後は短編一つ仕上げるのにも太平洋を泳いでるような感じ。単行本化まで3年かかり、そこがゴールみたいにふと感じてしまった自分を戒めた。
Q.子供のころからの愛読書は?
A.司馬遼太郎。
Q.最近気になったエンタメ作品は?(映画・ドラマ可)
A.窪美澄さん、今村翔吾さんの作品
Q.今後の作家としての抱負
A.腕を磨いて、売れるのを待ちたい。
奥山景布子
1966年愛知県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。高校教諭、大学専任講師などを経て創作を始める。2007年「平家蟹異聞」で第87回オール讀物新人賞を受賞。09年、受賞作を含む『源平六花撰』で単行本デビュー。18年、『葵の残葉』で第37回新田次郎文学賞、第8回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞。
佐藤巖太郎
1962年福島県生まれ。中央大学法学部法律学科卒。2011年「夢幻の扉」で第91回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。16年「啄木鳥」で第1回決戦!小説大賞を受賞。初の単著『会津執権の栄誉』が第157回直木賞候補作となる。
平岡陽明
1977年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。出版社勤務を経て、2013年「松田さんの181日」で第93回オール讀物新人賞を受賞し、デビュー。他の著書に『ライオンズ、1958。』『イシマル書房編集部』(ともにハルキ文庫)がある。
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