150万部突破の大人気異世界ファンタジー「八咫烏シリーズ」。満を持して3年ぶりの書き下ろし『楽園の烏』が2020年9月上梓された。本作はシリーズの第2部始動として位置づけられているが、執筆にあたって作者の阿部智里さんが強く意識したのは「今までのシリーズを読んだことのない読者も楽しめる話にしたい」ということ。果たしてこの作品から新規参入も可能なのか――全国の書店員さんからの感想を紹介します!
紀伊國屋書店 笹塚店 小川由起さん
実は未だに第1部を読了していない私だけど、(積み読の山の中に……)今作から読み進めても大丈夫です! 第1部に登場したキャラクターも登場しますが、第2部から新たに加わったキャラクターも良い味が出ていました(頼斗が好きになりました)。
時は現代? に近いのか、「異世界転移」や「和風ファンタジー」が好きな方は一度手に取ってもらいたい。私のような第1部が未だ途中……な方にも思い切って第2部から読んで欲しい。そして読了後、次の巻が発売するまでに改めて第1部を読み進めると、今作が一層楽しむ事が出来るのかな。読めば読む度に山内の世界にハマっていくような気がします。
新しい章、ここからスタートしてみませんか。
そして(恐らく来年以降の発売にはなると思いますが)第2部2巻目が楽しみです。
伊吉書院 西店 中川原奈々美さん
最後の最後までハラハラしつつ、わくわくがおさまらないまま、読みきりました。
登場人物一人一人の感情、思いがあふれるくらいに伝わって、心が震えたまま、自分は誰の味方なのか、誰の意見に耳をかたむけることが出来るか、気付けば人間関係のあり方について深く考えさせられました。
私は第1部を読んでいませんが、新章から読んでもめちゃくちゃ面白い!! それどころか、1部のシリーズを全部買いたいと思いはじめています。
奇想天外すぎて頭が物語に追いつくのがやっとでした。読んだ後の、これからどうなるのかという期待がこの感想を書いている今もふくらんでいます。本当の味方は誰なの? 妄想が止められない最高の一冊です!!
このお話と出会えてよかった。ありがとうございます。
あおい書店 富士店 鈴木裕里さん
八咫烏シリーズを読むのは初めてでした。情景描写がすばらしく自分もその世界にすぐに入り込み魅力的なキャラクター達と一緒に山内を旅した気持ちになれました。最後にわかるどんでん返し、そうだったのか! と本心はどこにあるのだ? ともうすでに続きが読みたいです。
でもその前に、私は第1部を読まなくては。もうひとつの世界が欲しい方に、ぜひおすすめしたい一冊です。一冊では済まなくなりそうですが!
本のがんこ堂 石山駅前店 藤澤優成さん
はじめて八咫烏シリーズを読んだがおもしろかった。和風ファンタジーを普段読まないが楽しめました。山内と外の人間の世界とで理が異なり、それぞれの世界のものを移動するのに制限があるのは良かった。たばこを山内に持ってくるのに工夫している点など二つの世界は違うのだと実感できたし、表現がおもしろいと感じた。
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