突然ですが、私は胃腸が弱いです。体調が悪くなると、真っ先に弱いところに症状が現れます。
「お腹がぐるぐるする! ヤバイ、薬を飲まなくては!」
そう思って急いで薬を水で飲み下したところ、その直後にリバースし、ますます体調が悪化してしまったという本末転倒なことが過去に何度かありました。
胃腸炎の際には熱も出るので水分補給が必要なのですが、お医者さん曰く、水を勢いよくごっくんするとそれ自体が刺激になってしまうとかで、スプーンでひと匙ずつ飲み下すことを勧められたのです。水すら飲めない時にご飯が許されるはずもなく、喉渇いたなあ、お腹減ったなあと思いながら白湯をペロペロ舐め続けるのは、中々に辛いものがありました。
そんな時、唐突に飲みたくなったのが「葛湯」でした。
生姜湯よりも癖がないので飲みやすく、熱くてとろとろなので、冷めるのを待っているうちに自然と口に運ぶペースもゆっくりになります。甘くておいしい上に、一杯でもお腹に入れると想像以上の満腹感が得られました。
最近では片栗粉を配合する場合が多いようですが、葛根湯の原材料である葛の粉が入っていますから、風邪の時などにも良いようです。少なくとも私の体質に葛湯は合っていたようで、以来、体調不良の時用に必ず葛湯のパックを常備するようになりました。
カロリーがカロリーなので日に何杯も……というわけにはいかないのですが、締め切り前の切羽詰まった状態の時も葛湯は大活躍します。
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