筆が乗りに乗っている時は脳が糖分を欲しがるので、以前は飴玉やグミ、ブドウ糖のかたまりなどを食べていました。ですが修羅場が長期化すると、気が付いた時にはぎょっとするほど大量の甘味の空き袋が散乱していて、これは健康的ではないなと感じる場面が度々あったのです。
そこで、葛湯です!
一杯飲めばかなりの満足感が得られるため、病的に飴を口に含み続けて舌が痛くなるようなこともなくなりました。夏場でも冷たい飲み物を摂取し続けると胃の調子が悪くなっていくのですが、葛湯を飲めば体が温まり、随分と楽になります。
一時期、色々なメーカーさんの葛湯の飲み比べにはまりまして、単体では淡泊な味わいのものには、レモン汁などを加えて飲むのがいいと気付きました。ちょっと加えるだけで、甘酸っぱくて爽やかな後味になるのです! もとから味が付いているものもおいしいのですが、個人的にはまずプレーンの味を楽しんでから、ちょいちょいアレンジを加えていくのが好みですね。
最近のマイブームは、実家から送られてきた母謹製の柚子ジャムを加えることです。我が家の柚子は野性味が強いので単体だとかなりパンチがあり、これまではお湯とハチミツで溶いて柚子茶もどきにして楽しんでいたのですが、葛湯のふんわりした甘さにはこのパンチがぴったり合うのでした! 阿部家オリジナルの柚子風味葛湯ですね。
どんどん寒くなってきた今日この頃、体調を崩された時には葛湯もおすすめです。元気な皆さんも葛湯にひと工夫して、オリジナルの飲み物を作るのも楽しいかもしれませんよ!
阿部智里(あべ・ちさと) 1991年群馬県生まれ。2012年早稲田大学文化構想学部在学中、史上最年少の20歳で松本清張賞を受賞。17年早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。デビュー作から続く著書「八咫烏シリーズ」は累計130万部を越える大ベストセラーに。松崎夏未氏が『烏に単は似合わない』をWEB&アプリ「コミックDAYS」(講談社)ほかで漫画連載。19年『発現』(NHK出版)刊行。現在は「八咫烏シリーズ」第2部『楽園の烏』を執筆中。
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