- 2021.09.23
- インタビュー・対談
知られざる『三国志』の名将たちの光と影。何進、皇甫嵩、張遼、高順らの運命の分かれ道。
「オール讀物」編集部
『三国志名臣列伝 魏篇』(宮城谷 昌光)
ジャンル :
#歴史・時代小説
ゲーム「三国志」で人気の名将に驚いて……
日本における「三国志」ブームの一端を担うのは、コーエーが1980年代に発売し、今なお人気を誇るゲーム「三国志」の影響も大きい。実は宮城谷さんは、小説家デビューする以前、意外にもこのゲームに夢中になったことがあるのだという。
「小説家になる以前は自宅で塾を開いて、保育園児から高校生までに英語を教えていたのですが、ある日、小学校高学年の男の子たちが、後ろの方で『やっぱり魏延だ』『魏延はいいよね』と騒いでいて、耳を澄ましてよく聞いてみると、『三国志』の中でいちばん強いのは誰かということで、魏延の名前が出ていたわけです。まだゲームの初期の頃だと思いますが、子供たちはゲームの中で戦っているうちに、劉備たちはもちろん曹丕や次の時代の登場人物の名前さえ、すらすら言えるほど覚えてしまっていました」
教える立場として自らも「三国志」のゲームを購入し、授業や食事の時間を除いては、寸暇を惜しんでゲームを攻略した結果、「3時間で天下統一ができるようになった」ということだが、そのコツは「今日は言いません」とにこやかに応じた。
そして話題は、いよいよ本題の「名将の光と影」へ移り、まずは呂布に仕えた後、最終的には曹操のもとで真価を発揮した張遼、後漢時代の何進、皇甫嵩、高順、そして孫権に仕えた陸抗などの武将の名前と、彼らの活躍ぶりが次々に挙げられていった。特に曹操が、張遼に与えた函のふちに「賊が来れば開け」と記したエピソードについては、新刊『三国志名臣列伝 魏篇』にも詳しく書かれている。
最後は参加者からの質疑応答にも答えた本オンライン講義は、12月31日までアーカイブ配信され現在も販売中。お申込みは、https://oorusoukan90nen02.peatix.comまで。
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