先日、松本清張賞の贈呈式にお伺いしました。
松本清張賞とは「ジャンルを問わない広義のエンタテインメント小説」を対象にした、プロ・アマ問わない新人賞です。受賞者には正賞の時計と副賞の500万円が贈られ、受賞作は文藝春秋において出版されます。
今年は757篇の応募作から、天城光琴(あまぎ・みこと)さんの『凍る草原に鐘は鳴る』(応募時の『凍る大地に、絵は溶ける』より改題)が選ばれました。天城さん、本当におめでとうございます! 同じファンタジーを書くもの同士、切磋琢磨してより良い作品を生み出していきましょう!
さて。かく言う私も、松本清張賞によってデビューさせて頂いた人間です。
過去に何度もインタビューなどで語ったエピソードではありますが、高校2年生の頃、開校記念式典の記念講演にいらっしゃった文藝春秋の編集者さんに突撃したことをきっかけに松本清張賞の存在を知りました。
講演後、「プロの作家になりたいけどどうしたら良いか分からない!」と泣きついたところ、食事にまで連れ出して頂き、「もし本気でプロになりたいならこの賞を狙ってみては」と薦めて下さったのです。
あの日、編集のIさんにお会いしなければ今の私はなかっただろうとしみじみ思います。
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