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作家の羽休み――「第57回:デビュー10周年になりました!」

作家の羽休み――「第57回:デビュー10周年になりました!」

阿部 智里


ジャンル : #エンタメ・ミステリ

 時が経つのは早いもので、気付けば、デビューから10年が経ちました。

 ここまでプロとしてやって来られたのも、作家・阿部智里を応援して下さった全ての方のおかげです。この場を借りて、深く御礼を申し上げます。

 最近では個別にお返事をすることは出来なくなってしまいましたが、読者の皆様から頂いた、たくさんの心のこもった応援や感想、全て大変有難く拝読しております。

 私の小説を書くモチベーションの一つには、「自分がこれを書かないと、こんな面白い物語が誰にも知られずに終ってしまう!」という危機感があります。よって「面白い!」と言って頂けると、作者として安堵すると同時に、(作者としてはあるまじきことに)まるでマイナー作品の同好の士を見つけた時のように「でしょ!?」と単純に嬉しくなったりもします。

 どちらにしても、力になることに変わりはありません。他でもない自分のために、皆さんによりいっそう「面白い!」と思って頂ける作品をお届け出来るよう、これから先も頑張って参ります!

 いつも応援頂き、本当にありがとうございます。そして、どうか今後ともよろしくお願いいたします。

 来年から松本清張賞の選考委員を務めさせて頂くことにもなりました。

 今は単純に、まだ生み出されたばかりの瑞々しく面白い作品と出会えることにわくわくしております。

 こういったものを「運命」と呼ぶのはあまりに無責任ですが、「ご縁」は確かにあると私は思っています。運命は翻弄されるものですが、縁は掴むものです。高校生だった私が、あの日、編集さんが歓談中だった校長室に突撃したことは、間違いなく縁を掴むための行為であったと確信しています。

 行動した結果、どうなるのかは誰にも分かりません。ですが、もし今こちらを見て応募をお考えになった方がいらっしゃったら、まずは原稿の形でお会い出来る日が来ることを、心より楽しみにしております。


©阿部智里

阿部智里(あべ・ちさと) 1991年群馬県生まれ。2012年早稲田大学文化構想学部在学中、史上最年少の20歳で松本清張賞を受賞。17年早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。デビュー作から続く著書「八咫烏シリーズ」は累計130万部を越える大ベストセラーに。松崎夏未氏が『烏に単は似合わない』をWEB&アプリ「コミックDAYS」(講談社)ほかで漫画連載。19年『発現』(NHK出版)刊行。「八咫烏シリーズ」最新刊『追憶の烏』発売中。

【公式Twitter】 https://twitter.com/yatagarasu_abc

文春文庫
烏に単は似合わない
阿部智里

定価:858円(税込)発売日:2014年06月10日

単行本
凍る草原に鐘は鳴る
天城光琴

定価:1,650円(税込)発売日:2022年07月05日

文春文庫
屋上のウインドノーツ
額賀澪

定価:869円(税込)発売日:2017年06月08日

単行本
震雷の人
千葉ともこ

定価:1,540円(税込)発売日:2020年09月17日

単行本
万事快調〈オール・グリーンズ〉
波木銅

定価:1,540円(税込)発売日:2021年07月05日

文春文庫
へぼ侍
坂上泉

定価:880円(税込)発売日:2021年06月08日

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