今月は恒例のミステリーフェア。
文庫版『汚れた手をそこで拭かない』刊行にあわせて、著者の芦沢央さんが「文春文庫 推しミス」を選んでくれました。
そのほか、注目作が目白押し。文春ミステリーを読み逃しなく!
推しミス ミステリーフェア2023より
【新刊】『汚れた手をそこで拭かない』(芦沢央)
もうやめて……ミステリはここまで進化した!
第164回直木賞候補作。
ひたひたと忍び寄る恐怖
ぬるりと変容する日常
話題沸騰の「最恐」ミステリ、待望の文庫化。
閉鎖空間に監禁された
デスゲームの参加者のような切迫感。
――彩瀬まる
平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、元不倫相手を見返したい料理研究家……
きっかけはほんの些細な秘密だった。
保身や油断、猜疑心や傲慢。
内部から毒に蝕まれ、気がつけば取返しのつかない場所に立ち尽くしている自分に気づく。
凶器のように研ぎ澄まされた“取扱い注意”の傑作短編集。
『ペテロの葬列 上下』(宮部みゆき)
待ち受ける驚愕の展開。ドラマ化もされた話題作、待望の文庫化
杉村三郎が巻き込まれたバスジャック事件。実は、それが本当の謎の始まりだった――。『誰か』『名もなき毒』に続くシリーズ第三弾。
『動機』(横山秀夫)
各誌ベストテンを総ナメにした日本推理作家協会賞受賞作!
署内で一括保管される三十冊の警察手帳が紛失した。犯人は内部か、外部か……。男たちの矜持がぶつかりあうミステリ短篇四篇を収録
『ミザリー〈新装版〉』(スティーヴン・キング)
綿矢りさが解説する。監禁と暴力と愛のクラシック
両足を骨折した作家ポールは「大ファン」を自称する女に監禁された。狂気に侵された女のもとから脱出することはできるのか――?
担当編集者より
雪道の自動車事故で半身不随になった流行作家のポール・シェルダン。元看護師の愛読者、アニーに助けられて一安心と思いきや、彼女に監禁され、自分ひとりのために作品を書けと脅迫される――。キング自身の体験に根ざす“ファン心理の恐ろしさ”を極限まで追求した傑作。のちにロブ・ライナー監督で映画化。解説・綿矢りさ
『依頼人は死んだ』(若竹七海)
わたしの調査に手加減はない。「女探偵・葉村晶シリーズ」
念願の詩集を出版し順風満帆だった婚約者の突然の自殺に苦しむ相場みのり。健診を受けていないのに送られてきたガンの通知に当惑する佐藤まどか。決して手加減をしない女探偵・葉村晶(あきら)に持ちこまれる様々な事件の真相は、少し切なく、少しこわい。構成の妙、トリッキーなエンディングが鮮やかな連作短篇集。解説・重里徹也
*「アメトーーク」の「本屋で読書芸人」でカズレーサーさんに「女探偵・葉村晶シリーズ」の『静かな炎天』を推薦していただきました!
【新刊】『ロータスコンフィデンシャル』(今野敏)
公安外事・倉島警部補シリーズ第6弾!
ベトナム人殺害の容疑者のロシア人を追う倉島だが、なぜか中国担当の公安捜査官にも動きが─。試される公安エースとしての資質。
【新刊】『赤の呪縛』(堂場瞬一)
「父親殺し」の葛藤に苦しむ刑事を描く渾身の警察小説
銀座で発生した放火殺人の被害者は、かつての父の愛人だった。政治家の父を追い詰める刑事の執念の捜査。破滅するのは父か、自分か?
文春文庫 推しミス ミステリーフェア2023 対象本
『マリオネットの罠 〈新装版〉』
『カウント・プラン』
『依頼人は死んだ』
『動機』
『黄金色の祈り』
『曙光の街』
『ミザリー〈新装版〉』
『葉桜の季節に君を想うということ』
『死神の精度』
『妖の華』
『13階段』
『水底フェスタ』
『テロリストのパラソル』
『定本 百鬼夜行 陽』
『定本 百鬼夜行 陰』
『キャパの十字架』
『菩提樹荘の殺人』
『ペテロの葬列 上』
『ペテロの葬列 下』
『異人たちの館』
『テミスの剣』
『さよなら神様』
『壁の男』
『僕が殺した人と僕を殺した人』
『祈り』
『監禁面接』
『神様の罠』
『沈黙のパレード』
『レフトハンド・ブラザーフッド 上』
『レフトハンド・ブラザーフッド 下』
『軀 KARADA〈新装版〉』
『小袖日記〈新装版〉』
『偽りの捜査線 警察小説アンソロジー』
『フクロウ准教授の午睡』
『イヴリン嬢は七回殺される』
『いけない』
『ハートフル・ラブ』
『ロータスコンフィデンシャル』
『赤の呪縛』
『汚れた手をそこで拭かない』
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