高校生時代に組んだ4人組バンド〈さなぎいぬ〉の成長とその10年後の現在を、“元メンバー”の視点から描いた青春小説『私たちはたしかに光ってたんだ』。『死んだ山田と教室』でデビューし、本屋大賞にもノミネートされた新鋭・金子玲介さんによる話題作です。
書店員のみなさんが本作に寄せた応援コメントをご紹介します。(全5回中の1回め)
んあーーーー!! たまりません!!! 響くんです! 歌が! 音楽が!
小説で、文章で、こんなにリアルタイムで音楽を感じられることってあるんですか!? 金子玲介の表現力は唯一無二だと思います。何かに必死に打ち込んだことがある人、努力の果てに諦めることを選んだ人、そして自分が凡人だと気づいてしまった人、めちゃくちゃ心に刺さるのではないでしょうか。私はこれでもかというくらい刺さりました。
未来屋書店碑文谷店 福原夏菜美さん
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『死んだ山田と教室』は男子のアホ全開な青春でしたけど、それとはきれいに対になるような、女の子たちのきらめきを描く最高のガールズバンド小説で、最高の高でした!!!!! 自分の抜けたあとのさなぎいぬが手の届かないようなところまで売れてしまって、今じぶんは堅実で地味で誰のためになっているかもよくわからないような仕事に忙殺されていて……という設定から想像する、喪失感や妬ましさや悔しさを軽々と飛び越えるようなラストで、ほんとうに清々しく胸がいっぱいです!!! バンドとしてはじめて音を合わせた「シャングリラ」(大好きな曲で昔よく歌ってたりもしたので選曲も嬉しかったです)のグルーヴ感ある描写が金子さんにしか書けないリズムで天才……!!!と思ったのですが、オリジナル曲の「光」の歌詞とともに最後の最後にもう一度出てきますよね……そこでもう感情が決壊して、歌詞と地の文が共鳴して増幅して、なんだか私まで救われたような、素晴らしいところへ連れていってもらいました。バンド小説としては金字塔じゃないです!!?? 金子さんにしか書けない(と何度でも言いたい)この脱力と畳み掛けのバランス感、みんなに知らしめてやりたい!!!って強く強く思いました!!!
TSUTAYA中万々店 山中由貴さん
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研ぎ澄まされた光の表現に感情が追いつかず、本を閉じるたびに過呼吸になりました。吐きそうになるくらい、よかったです。
紀伊國屋書店西武東戸塚S.C.店 鶴見祐空さん
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まごうことなき青春小説。なんてきらきらと美しく、淡く、儚い光なのだろうか。未来を選べるひとだけが出せる光。その光は、いつかどこかで変わってしまう。完全なものへと変化していくのか、どこかで儚く影へと消えていくのか。そんな不安定な光。本作では音楽がテーマですが、音楽だけではない。わたしたちはスポーツ、勉強、いろんなことで競い合って挫折を経験する。なぜなら大半の人はどんなに頑張っても、自分より上でまぶしく光る人がいるということを自覚してしまうから。自覚してしまった時にどうするのか。瑞葉は自分が引くことを選んだ、それが最善だと信じた。けれど腸が煮えくりかえるような思いをしたはずだ、自分自身に対して。挫折を味わったことのある人は、読んでいて苦しく逃げ出したくなるかもしれない。けれど、あの時の自分は間違っていなかったと思わせてくれる作品でもあった。金子さんはなぜこんなにも学生生活の描写がうまいのか……。読んでいて学生の頃の気持ちに戻ったようでした。個人的にはバンドが好きなので、たくさんバンド名がでてきて面白かったです! 出てきたバンドは金子さんが好きなバンドたちなのでしょうか……? 気になります。
くまざわ書店調布店 山下真央さん
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わたしはここに並んでいる文字を追っているのに、たしかに音楽が聴こえた。彼女たちの鳴らす音が、放つ光が眩しくて、一気に読んだ。焼きついて離れない。
紀伊國屋書店小田急町田店 田中沙季さん
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あぁーくらってしまったーたすけて酸素うすいしぬ……となりながら読了しました。
彼女たちは眩しくて痛くて、たしかに光ってた。でも多少なりとも皆経験したことがあるのでは? 私は吹部だったので合唱コンの歌を全力で廊下で歌ってたし、定演(定期演奏会)の曲を友だちと口ずさんでゲラゲラ笑ってた。替え歌作って遊んだりもした。あの頃の思い出がウワーッと頭に浮かんで動揺しました、ホントに。
金子さんは音の表現も分かりやすくて、元々会話のテンポ感がめちゃくちゃ好きなのですが、リズム感非常に良いですよね(他の方に言われたことありますよね?)そして今回も言葉のチョイスに何度か吹き出しました! P.53 パンケーキヤクザ、P.59「「「「〜の表現、P.238メタファー広瀬
朝顔の名言がかっけえ!のなんの。(かっけえ!とメモしました笑)P.96「謝る暇あったら〜の件と、P.164「だからお前ら、〜の件が特に好きです。
ラストP.251〜の畳みかけヤバないですか? 息がつけない感じに一気にやられて読後外にいることを忘れて魂どっかいってました。お願いです。さなぎいぬ今から全力で応援してもよろしいでしょうか?! 本っっ当に最高の一冊と出会えました!
有隣堂キュービックプラザ新横浜店 加藤理沙さん
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すごい、すごい、すごい!! 年の初めに、今年の本屋大賞もうこれだろ!!という作品に出会ってしまった。興奮が止まらない!! 最初は、「はーんなるほどこういう青春系か、会話劇タイプね山田的なね」と余裕ぶって読んでたのですが、中盤から痛いほど心臓がぎゅっとなり、心臓をドキドキドクドク言わせながら疾走しました。最後は熱い涙が止まりませんでした。
ベースが抜け、さなぎいぬはバンドとして成功するという未来は冒頭で提示されていて、挫折という苦悩と未練が描かれていくことは初めから分かっているのに、織り込み済みなのにキッチリと心揺さぶられるのは金子さんの文学的文章の完成度の高さ故だと思います。
君は、音楽が好きか? 君は、何かに挫折したことがあるか? 君は、選ばなかった選択の未来を想像したことがあるか?
――これは誰もが自分ごととして落とし込める、痛いほどの感情移入間違いなしの大傑作!!
紀伊國屋書店武蔵小杉店 鶴見真緒さん
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一緒に夢見たもの、他愛もない数え切れないやりとり、成長するためにぶつかり合った熱、がむしゃらに夢中になってた時間。
キラキラとした4色の輝く光が眩しくて、美しくて!! なんだなんだ、途轍もない青春玉を投げつけられたぞ。
高みを目指すために敢えて決断した瑞葉に、それでよいの? 勝負から降りただけでは? 読みながら揺れる揺れる、揺らされる――! 大切だからこそ引かなきゃならないこともあるのか。
あり得もしなかった未来をふと想像することがある。これでよかったと思いながら、心の何処かにこびりつく想いは、センチメンタル なのだ。何を選んだって間違いじゃないよ。あの頃も、君たちが選んだ今だって一番光ってんだって言ってやりたい。ズキューンって胸が高鳴る物語でした!
未来屋書店大日店 石坂華月さん
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青春どストレート! キラキラの光とその陰が眩しすぎて苦しくて倒れそうだ。心がざわついて聴いたことがないはずのさなぎいぬの音楽が頭の中で鳴り止まない。努力だけでは成功しない。それは自分がいちばんよく分かっている。この感情をどこに持っていったらいいんだろう。生きている今この瞬間こそが最高なのだと思わせてくれる素晴らしい作品でした。
水嶋書房くずはモール店 井上恵さん
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どのページも輝いて、輝いて、輝いて、正面切ってぶつかれる音楽と仲間が羨ましい。コードなど知らない私にも重なる音楽と高揚していく気持ちに圧倒されます。本を閉じても響き続ける余韻がまだ抜けないです。
マルサン書店サントムーン店 原田里子さん
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光に届くように、光を浴びながら、光を見上げながら、彼女たちは、私たちは生きていく。音楽と文学が最高にスパークした作品に、心が弾ける!
うさぎや矢板店 山田恵理子さん
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自分では成し遂げられないもの。苦しい。でもその選択を間違いだと思わない。光も陰もすべて最高純度の青春。ifは必要ない。あの時の私たちは輝いていた。今も心からわきあがる音楽が鳴り続ける。青春がはじける。この小説は青春そのものだ。
ジュンク堂書店滋賀草津店 山中真理さん
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あの頃音楽は私の安全弁だった。行間から溢れてくるリズムやグルーヴを感じながら、今よりずっと音楽に救われていた日々を思い出しました。この場所が好きなのに、一緒に居たいのに、リスペクトする存在がいるからこそ、自分より相応しい人がいると思ってしまう劣等感。10年近く50人ちかいメンバーが在籍するゴスペルクワイアに居たので、あの頃の高揚感と劣等感がぶわっと蘇ってきました。「心臓なくなっちゃったよ」って朝顔が言った時、胸を掻きむしられるような想いがした。「いつ光ったっていいし、なんなら光らなくたっていい」このセリフこそ、キラキラしたガールズバンドの青春を描きながらも金子さんが1番伝えたい想いなんちゃうかな。
未来屋書店四條畷店 安藤由美子さん
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速くなった鼓動が鳴り止まない。いまだけは、わずらわしい現実のあれこれもめんどうな生理現象もぜんぶ忘れて、この本の余韻にひたっていたい。そう思える素晴らしい青春小説でした!!
紀伊國屋書店高槻阪急スクエア店 北辻祥子さん
『私たちはたしかに光ってたんだ』冒頭ためし読みはこちらから!








