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「ご機嫌」の価値を日本中に広めたい

「ご機嫌」の価値を日本中に広めたい

「本の話」編集部

『さよなら、ストレス 誰にでもできる最新「ご機嫌」メソッド』 (辻秀一 著)


ジャンル : #ノンフィクション

バスケットとの深い縁

――辻先生といえば、2000年に出された『スラムダンク勝利学』(集英社インターナショナル)が37万部という大ベストセラーになったことが思い出されます。これはバスケット漫画を元にしたものでした。

 バスケットにハマったのは中学生のときです。小学校では剣道をやっていたのですが、進学した中学校に剣道部がなかった。そこで、父親が、「バスケットは面白いぞ」と勧めてくれたのです。バスケットはチームワークの面白さを教えてくれます。また、1チーム5人というのは、チームスポーツの最小単位であるというところも面白い。さらに、点が入ってもゲームが止まらない唯一のスポーツでもあります。攻守の切り替えの早さが必要で、試合が時間で区切られているのも特徴的です。これらは、どこか人生と似ていませんか。そんなことで、バスケットが大好きになりました。僕は横浜の中学・高校なのですが、大学は北海道大学医学部へ進学しました。それも、バスケットのためなんです。バスケット部がインカレに出られるくらいには強くて、僕がレギュラーになれるくらいの、ほどよい実力の大学を探したのです(笑)。その結果が北海道大学でした。

 慶應大学病院の内科を辞めて、スポーツ医学研究センターに移ったとき、所長の勧めで、最初にチームドクターになったのも、慶應大学体育会バスケット部でした。そこから僕のスポーツドクターとしての道が始まったわけですから、本当にバスケットと縁が深いと感じます。

――辻先生が育て上げた「東京エクセレンス」は、今年、プロバスケットのBリーグの発足とともに、2部に参入しましたね。

 参入とともに、形態が株式会社になりましたので、代表は新会社の方々にお譲りして、これからは「創始者」として、活躍を楽しみにしているところです。

【次ページ】「ストレスの海」から「ご機嫌の陸地」

さよなら、ストレス 誰にでもできる最新「ご機嫌」メソッド
辻秀一・著

定価:本体740円+税 発売日:2016年10月20日

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