加藤 Reader Store(https://ebookstore.sony.jp/)の場合は紙の本は扱っていないので、そもそも比較ができないのですが、松原さんが仰るようにフェアで売上が大きく変わるというのはその通りです。
うちはソニーの電子ストアということもあって読者層に偏りがありまして、40代がメインで男女比も男性が85パーセントくらいです。これはあくまでソニーの中での話ですが、40代がVAIO®世代で、30代がPlayStation®世代、50代がwalkman®世代という感じで、みなさんソニーファンなんですね。
我々はもともと電子書籍リーダーという名前で2010年12月からスタートしました。コミックと文字ものの比率で言いますと、はじめの半年ほどはコミックはほとんど扱っていなかったくらいですので、電子書店の中では文字ものを読まれるお客さんが多いと思います。電子書籍市場全体ではコミックが80パーセントから多いときは90パーセントですが、うちはラノベを入れたら文字ものが5割くらいで、割合的にはhontoさんと同じくらいでしょうか。
売れているものということになると、お客さんの性別と年齢にかなり引っぱられていると思います。時代小説のような高い年齢層の人たちが求めるものや、あるいは海外の名作SFのように小さい頃に読んでワクワクしたなというようなものを電子書籍で買い直してくれる。幼い頃にいろいろなものに興味を持った好奇心旺盛なおじさんたちが買ってくださるというイメージですね(笑)。
柳井 ガッツリ本を読む人たちがお客さんということですね。
松原 うちの場合はまとめ買いをされるお客さんが多くて、コミックの全巻セットなどを30代40代の男性が買ってくれます。あとはLINE経由で主婦がレシピ本を買ってくれたり、電子書店にたどり着く経路によってジャンルに特性が出ますね。
司会 矢部さんは以前、リアル書店で書店員をされていて、それから電子書店へ移られたわけですが、両者を比較していただくとどうでしょうか?
矢部(honto) 私はかなり長い間リアル書店に勤めてから、2年まえに電子書店に移りました。電子書店員1年生として率直な感想を申しますと、電子書籍って思っていた以上に便利だなという実感があります。
リアル書店にいるときは紙の本を買わないといけないという愛社精神というか愛業界精神に満ちてやってきましたが、いざ電子書籍を読んでみると買う手間もかからず、夜中に目が覚めて読むような時は部屋を明るくしなくても読めますし、大変便利なツールだなと思います。
『#電書ハック』の購入は以下の電子書籍サイトから
【honto】
https://honto.jp/ebook/pd-series_B-MBJ-20012-121979037-001-001.html
【Reader Store】
https://ebookstore.sony.jp/item/LT000106481000849110/?cs=pickup_novel
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