加藤 いまのテレビ業界の視聴率調査がそうですね。ここで視聴者が離脱しているとか、ここで増えてるとか。それに近い情報を取ることはできますが、我々がフィードバックしていいデータなのかどうかは法務的な解釈なので、提供するにはいろいろなハードルがありますね。
松原 うちの場合も、そういう情報は統計データとしてしか使っていないです。統計を取ってみて納得したのは、よく売れる本は読み終わるまでが早い(笑)。
柳井 それはストレスなく一気に読めるということですね。当然、続巻も買ってもらえますよね。
松原 はい、統計的には一番役に立つ情報かなと思います。
柳井 ウェブでも離脱率とか盛んに言うじゃないですか。それが本でもわかると参考になるなと常々考えていました。
加藤 コミックスの無料試し読みとか、離脱率が露骨にわかりますよね。有料になって買わなければ離脱してるわけですから(笑)。たぶん作家さんが思っている以上に離脱率は高いと思います。こんなに離脱するのかと、ショックを受けるかもしれません。
松原 離脱ということだと、刊行のリズムが崩れたシリーズ作品は一気に読まれなくなる傾向があります。ちょっと刊行時期が遅れたりすると、そのタイミングで離脱されてしまうんです。
司会 やっぱりコンスタントに出し続けることが大事なんですね。
今度は反対に、電子書店員の皆さんから柳井さんにご質問をいただければと思います。
撮影:深野未季
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