本の話

読者と作家を結ぶリボンのようなウェブメディア

キーワードで探す 閉じる
六代豊竹呂太夫さん×大島真寿美さんによる文楽『妹背山婦女庭訓』特別鑑賞会が国立劇場で開かれました。

六代豊竹呂太夫さん×大島真寿美さんによる文楽『妹背山婦女庭訓』特別鑑賞会が国立劇場で開かれました。

「オール讀物」編集部

『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』刊行記念


ジャンル : #歴史・時代小説

義太夫の発声を実際に体験してみたら!?

 続いて呂太夫さんによる「発声教室」は、まずは準備運動から入ります。息を大きく吸って、吐いてというだけで、身体が芯から温まっていくような不思議な感触です。さらに「出尻(でっちり)、鳩胸」という発声のポーズを習ってから、いよいよ発声練習は、近松半二の『傾城阿波の鳴門』巡礼歌の段の有名な「父さんの名は十郎兵衛 母さんはお弓と申します」というセリフからはじまりました。

呂太夫師匠による「発声教室」。まずは準備運動。

 師匠によれば、大きな声を出すのは初めは恥ずかしがっていても、だんだんと無心に繰り返していくうちに、皆さんどんどん恥ずかしさが失せて、素直な童心にかえっていくということで、ご自身はそうなると「小学校の先生のような気分」になるのだとか。

 呂太夫師匠のお弟子さんで、やはり現役の太夫である亘太夫さんが、お手本の発声を披露し、参加者の方々がそれに続いていきます。発声教室に通われて一年が経つ、大島さんの発声は堂々たるもので、師匠からのお褒めの言葉もいただきました。

 さらに、発声教室のもうひとつのお題は『絵本太閤記』の武智光秀(明智光秀)が、真柴久吉(羽柴秀吉)に向かって発した、「さすがの久吉よく言ったアり」というセリフ。こちらは「ア」の発声が独特で、口の開き方、節のつけ方と、呂太夫師匠の指導も身振り手振りで熱がどんどん入りました。

熱が入る呂太夫師匠の指導

【次ページ ヒロイン・お三輪の運命に心を奪われて――】

特設サイトへ
単行本
妹背山婦女庭訓 魂結び
大島真寿美

定価:2,035円(税込)発売日:2019年03月11日

プレゼント
  • 『墜落』真山仁・著

    ただいまこちらの本をプレゼントしております。奮ってご応募ください。

    応募期間 2022/6/24~2022/7/1
    賞品 『墜落』真山仁・著 5名様

    ※プレゼントの応募には、本の話メールマガジンの登録が必要です。

ページの先頭へ戻る