- 2020.10.20
- インタビュー・対談
新総理・菅義偉の唯一の著書からわかる、政治家の信念とは何か。
菅 義偉
『政治家の覚悟』(菅 義偉)
出典 : #文春新書
ジャンル :
#政治・経済・ビジネス
また、「戦後外交の総決算」を目指し、特に拉致問題の解決に全力を傾けたいと考えています。この二年間は、拉致問題担当大臣も兼務し、この問題に取り組んできました。米国をはじめとする関係国と緊密に連携し、全ての拉致被害者の一日も早い帰国を実現すべく、引き続き、全力で取り組みます。
官房長官在任中は、危機管理の責任者として、あらゆる案件に対応してきました。弾道ミサイルなど安全保障上の脅威、自然災害、海外在留の日本国民へのテロの危険など、様々な緊急事態や危機に、迅速かつ的確に対処していかなければいけないと肌で実感しているところです。
憲法問題も避けては通れません。憲法改正は、自民党立党以来の党是です。私たち自民党は、既に四項目の「たたき台」を提示しています。引き続き憲法審査会において、各党がそれぞれの考え方を示した上で、与野党の枠を超えて、建設的な議論を行っていくべきと考えており、しっかり挑戦していきたいと思っています。
本書は、二〇一二年三月に刊行した拙著『政治家の覚悟 官僚を動かせ』(文藝春秋企画出版部)の第一章、第二章を再収録したものです。加えて、雑誌『文藝春秋』での官房長官時代のインタビューを再収録しています。
政治主導、行政の縦割り打破をはじめとして、私が政治家として取り組んできた「原点」がここに記されているといえます。
これまで述べてきた数々の課題も、当時と同様の覚悟をもって全力で取り組んでいくつもりです。
(「はじめに」より)
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