
2021年4月26日、いよいよ八咫烏外伝短編集第2弾『烏百花 白百合の章』が発売されることになりました! 第1弾の『蛍の章』の単行本が出たのが2018年5月ですので、約3年ぶりの短編集となります。
今回の収録順は大変悩みました。
八咫烏シリーズの短編は、毎年夏と冬の2回、小説誌である『オール讀物』に一度掲載させて頂いたものをまとめる形になっています。次はどのエピソードを書くかの選定の際、「短編集にまとめる時はこんな感じにしようかな」とコンセプトはざっくり決めているのですが、長編のようにギチギチに構成を練っているわけではありません。よって、毎度収録順や書き下ろしに何を入れるかを考えるのにひと手間かかるのですが、今回はそれが特に大変でした。
と言うのも、昨年紙の新刊の購入特典として先行公開していた「かれのおとない」と、2020年1月号の『オール讀物』に寄稿した「はるのとこやみ」の食い合わせが、恐ろしく悪かったためです。
ああでもないこうでもないと試行錯誤を繰り返し、テーマを見直し、構成を立て直し、「かれのおとない」に大きな加筆を行い、書き下ろしをほぼ一から書き直し、ようやく形になった頃には締め切りを1か月も過ぎていました。
その分、作者的に満足のいく仕上がりにはなったのですが、迷惑をかけてしまった関係各所の皆様には大変申し訳なく思っております……。
そしてこの1か月が、真綿で首を絞めるどころではなく、現在、直接的に、私の頸動脈をキメ続けているのです。結構大きな締め切りが迫っているのですが、これ本当に間に合うのかな……?
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『英雄の悲鳴』堂場瞬一・著
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