- 2023.04.21
- 特集
5月号の特集は〈人気時代小説 江戸の祭り〉と〈神田明神&三越豪華コラボ企画〉。髙見澤俊彦さんの最新短編も!
文:「オール讀物」編集部
ジャンル :
#小説
,#エンタメ・ミステリ
,#歴史・時代小説
本日発売になった「オール讀物」5月号の特集は、〈人気時代小説 江戸の祭り〉と〈神田明神&三越豪華コラボ企画〉。江戸総鎮守・神田明神のご縁からはじまった企画が満載で、読切時代小説も豪華なラインナップがずらりと並びました。
「オール讀物」で連載され、今月刊行された髙見澤俊彦さんの新刊『特撮家族』ですが、その重要な舞台が神田明神であり、そこに祀られている少彦名命(スクナヒコナノミコト)もまた大きな役割を果たします。髙見澤さんは実際に連載中から神田明神を取材し、単行本のヒット祈願も行いました。こうしたご縁ではじまったのが、今回の神田明神と「オール讀物」のコラボ企画です。
その巻頭を飾るのが宮部みゆきさんの中編読切小説「氏子冥利」。大人気シリーズ「三島屋変調百物語」の最新話が一挙140枚掲載されました。桜の季節の神田明神で出会った不思議な老人の過去と怪異すぎる現象の正体はいったい――恐ろしいけれど、人間の深い情を感じさせる物語に一気に引き込まれてしまうことでしょう。
ほかにも今号では「江戸の祭り」をテーマにした時代小説が並びます。西條奈加さんの離縁専門の公事宿を舞台にした「狸穴屋お始末日記」は、待望のシリーズ再開で浅草三社祭を舞台に「祭りぎらい」を、諸田玲子さんは神田祭と並ぶ日枝神社の山王祭を舞台にした「天下祭」を、宮本紀子さんは煮売屋を営む女性・お雅を主人公とする「煮売屋お雅 味ばなし」では最新話「旭屋のひなまつり」を、いずれも読切で掲載しています。
さらに「オール讀物」の名物企画である、万城目学さんと門井慶喜さんの「歴史・建築ゆるゆる散歩」も久しぶりに実現。明治神宮宝物殿にはじまり、その先は江戸神田エリアをそぞろ歩きながら神ウンチクを次々に披露し、そこに登場する日本橋三越は今年で創業350周年を迎えています。
「オール讀物」は三越ともコラボし、三越を舞台にした短編小説を秋までに5本掲載することとなりました。その先陣を切る柚木麻子さんの「七階から愛をこめて」は、昭和5年と現在、若き女性たちの目前で起こった奇跡のような出来事をハートウォーミングな筋立てで読ませます。この企画は秋までに5人の作家による5作品が登場予定です。
ほかにも時代小説では、畠中恵さんの「まんまこと」、山本一力さんの「損料屋喜八郎始末控え」、高瀬乃一さんの「貸本屋おせん」という人気シリーズがずらりと並び、一方で紀行ものとして光浦靖子さんの「ようやくカナダに行きまして」、高野秀行さんの「イラク水滸伝」、小倉ヒラクさんの「アジア発酵紀行」など国際色豊かな企画も盛りだくさんです。
もちろん神田明神とのご縁を結んだ髙見澤俊彦さんも今号には、最新短編「鋼鉄の詩人」を書き下ろしで寄せています。『特撮家族』に登場する主人公の妹・結衣の恋の行方を、髙見澤さんお得意の音楽シーンと併せながら爽やかに描いた一編となりました。
今回の「オール讀物」5月号は隅から隅まで、人情や粋を感じさせる読み物が揃いました。縁起物としても、お守りとしてもぜひ手元に置いておきたい一冊となっていると思います。新生活、そして続くゴールデンウィークのお供として、ぜひお手にとっていただけたら嬉しいです。
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